2020年09月08日

あつ森から見える政治的問題

Nintendo Switchから発売されている「あつまれ どうぶつの森」。海外でも「Animal Crossing: New Horizons」として発売しており、国内外問わず大ヒットしております。国内では1985年に発売した「スーパーマリオブラザーズ」の販売記録を抜くのではないかと言われているほどの空前のヒットとなっており、海外でも据え置き機としては史上最大の販売本数になるのは間違いないと思っています。


この作品をめぐって、日本ではひと悶着起こりました。
現在自由民主党の総裁選挙が行われていますけれども、石破茂元政調会長が、この作品を使って選挙活動を行い、ユーザーから利用規約違反を指摘され、同作品内での活動終了に追い込まれた経緯が起こりました。
この利用規約というのは、ニンテンドーアカウントの8条20項「政治的または宗教的な主張を含む行為」ではないかと言われています。恐らく石破陣営は、この部分を十分に確認せず、見切り発車してしまったものと考えられます。


しかし、単純に『見切り発車』とも言えないのです。海外の事例を見て、これはイケると判断したものの、国内にはあった政治利用に関する規約に触れてしまったため、結果的に『見切り発車』になった、とも取れるわけです。
その事例とは、春先の香港と大統領選挙真っただ中のアメリカ

香港では、中国本土が制定した国家安全維持法により、大規模なデモができなくなっています。実は、その前から反対運動は起こっていたものの、当初は新型コロナウイルスの影響で大々的に屋外で行えない状況でもありました。その時、この作品を触れていたユーザーが、自分の島を香港の民主主義を守る運動に仕立て上げたのです。日本国内の規約なら、理由の有無を問わず即刻アウトなのですけど、海外の規約にはその部分が無いようで、この件に関して任天堂は何もコメントしなかったのです。もっとも、企業・自治体・その他団体が、この作品を使ってVR的な展開・商品や活動PR・啓発活動に使っていたのです。その流れの延長線上に香港の一件が起こったとも取れます。
そして、香港の一件を見たアメリカの民主党のジョー・バイデン候補が、自身のPR活動で島を作り、大統領選挙で使っているという副次的な流れを生み出したと考えられるのです。そして先程も書いた通り、それら一連の流れを見て石破元幹事長が総裁選に使おうというふうになったのでしょう。


日本ではエンタメ分野に政治的・宗教的な話題を持ち込むのを嫌う傾向にあります。ニンテンドーアカウントにその規約があるのは、日本人の特性を見たうえでのものかもしれません。昨今でも、大坂なおみ選手やきゃりーぱみゅぱみゅさんなどスポーツ選手や芸能人が政治的話題を訴えた際、一部の人間が快く思わないコメントを残していますけど、恐らくそれが一因でしょう。もちろん、オリンピックやワールドいカップなど、国際的な大会ではそのような主張を行うのはタブーなので、その部分はわきまえているのではないかと思いますが。


個人的な意見として、国内や世界で重要な案件や事象が起こっている時は、誰もが何かしらの意見を述べられる場を設けるべきだと思います。サンクチュアリではないのですが、そのような場所を設けていれば、誰もが安心して意見を述べられると思うのです。一番は学校の授業でディベート(討論)や(正しい)少数意見の尊重を積極的に教えるべきでしょうし、政治的な思想の何たるかを偏りなく中庸な立ち位置で、少なくとも中学生あたりから教えていくべきなのだと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 22:44│Comments(0) ゲーム系 | 真面目なモノ

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