2020年12月20日

FC岐阜観戦記2020 アウェイ編 その17 ラストマッチ

SHV47_0802FC岐阜、今日は大阪府吹田市にあるパナソニックスタジアム吹田でガンバ大阪U-23との一戦を迎えました。
泣いても笑っても最後の試合。岐阜にとっては来年に向けてどう戦うかを見せる試合、あわよくば逆転での昇格を狙う試合。そしてガンバ大阪U-23にとっては文字通りのラストマッチになります。5年間の集大成をどう見せるか、それを見せてくれることでしょう。
写真は、大阪モノレールから撮った同スタジアム。あまりのデカさに思わず撮った(苦笑)。



SHV47_0803万博記念公園駅から少し歩いたところに、こんなものが。
この先に商業施設のエキスポランドがあるんですけど、そこを通り抜けようとしている人が多いようで、通り抜け不可という立て看板が置かれるまでに。
実際、通り抜けは不可・・・というよりか崖になっていて、その下は道路エキスポランドから直で行ける陸橋なんてものは無いのです。
しかし、私も同じようなことを考えていたので、似たような人はいっぱいいたんだなと(苦笑)。



SHV47_0804そのエキスポランド前にある、大階段を渡った先に見えるのが、パナソニックスタジアム吹田。やっぱりデカい。

パナソニックスタジアム吹田は市立吹田サッカースタジアムといい、ガンバ大阪が管理しているものです。元々は万博記念競技場を利用していたのですが、老朽化とJ規格・国際ゲームの規格を満たさないことから、新スタジアムを建てることを決意し、建設費のほとんどを寄付で賄ったのです(建設費約140億で、うち法人からの寄付が約99億、個人からの寄付が約6億、助成金が約35億)



SHV47_08250なお、この大階段からは、太陽の塔が見えます。行きでは気付かなかった(苦笑)。
ご存じの方も多いと思いますけど、この辺りは大阪万博の跡地。当時のパビリオンもまだ残っております。



SHV47_0806さて、スタジアムの中は、こんな感じ。
右隅側なので、ロケーション的にどうなのかと思ってたのですが、結構見やすいし、ピッチも近い。そして広く感じられる設計。実に素晴らしいスタジアムです。



SHV47_0815この試合には、ガンバ大阪のマスコットであるガンバボーイが来場しておりました。
大阪人の血が流れているのか、愛嬌たっぷりでしたわ。
なお、この時はアウェイユニフォームを着ていましたが、選手入場時にはホームの青黒のユニフォームに着替えていました



SHV47_0816先程も触れましたが、このスタジアムは多くの方々の寄付で完成したということもあって、寄付した企業・個人の記されたガラスボードが設置されています。これがあるのはホーム側にあたり、普段の試合なら入れないところになるのだそうです。J3だから入れる場所なんですな。
この寄付の中には、ウチの球団や川西翔太選手の名もあるのだとか。・・・あまりに多過ぎて見付けられなかった(苦笑)。ベガルタ仙台の名前はすぐ見つかったのに(ギャハ)。



SHV47_0820得失点差の9点をいかに埋めるかが問われた試合、岐阜はフォワードを前田遼一・高崎寛之両選手で固めて挑んだものの、正直上手く機能しませんでした硬いというよりも上手く動けていない(特に前田選手はガンバ大阪U-23の選手の動きに全く対応していない)かなと。どうしても点を獲っていかないとという気持ちがプレッシャーになってたんですかねぇ・・・。
そこを突かれたのか、前半9分には高木大輔選手に決められてしまいます。こんな選手がU-23にいたらアカンって(苦笑)。見事に抜かれているんだもの。

そこで目が覚めたんですかね、前半12分には竹田忠嗣選手から上がったボールが、前田選手と川西選手でリレーした後、再び受け取った前田選手が、後ろにいた中島賢星選手に渡って、思いっ切り振り抜いた!このシュートがゴールマウス左隅に決まる鮮やかなミドルシュートになり、同点に追い付きます。

ところが、ガンバ大阪U-23のイレブンは、ここであきらめなかった。何度でも何度でも岐阜のイレブンに襲い掛かります。その執念が実ったのが、前半40分。縦パスで繋がれ、岐阜のミスを突いて回されてしまい、最後はサイドに揺さぶられ、ゴールキーパーの前に詰め寄った川﨑修平選手に押し込まれてしまいますその前(前半38分)にも似たような攻撃を食らっているんですけど、あの時はオフサイドで切り抜けたのにね・・・。また来るんじゃないかと嫌な予感がしたかと思ったら・・・。


後半は、ガンバ大阪U-23の堅い守備に阻まれ、最後まで勝ちへのこだわりを見せたガンバ大阪U-23が逆転勝ちで有終の美を飾りました。いやぁ、何かしらの記念を与えるその姿、正にウチらしい(泣)。
ちなみに、この試合でパウロン選手が出場したのですけど、間合いの取り方が下手やなぁ・・・。川西選手とのコンビネーションが全く合っていなくて調整不足の理由で使えなかったんだなというのがよくわかりました。あれじゃまるで敵のディフェンダーみたいで、川西選手が気の毒ですわ。



SHV47_0822試合後に行われたセレモニーにて。
後ろ向きにガンバ大阪U-23の選手やスタッフ達がなっているのは、サポーターとの記念撮影に臨むため。
J3での5年間、本当にお疲れ様でした。決して無駄では無く、若手達の研鑽(けんさん)の場になったと思います。



さて、同時開催(ガイナーレ鳥取×ロアッソ熊本のみ、除雪の関係で2時間遅れ)になったこの試合、2位に付けたAC長野パルセイロと3位にいるSC相模原はどうなったのでしょう。


長野は、ホームでいわてグルージャ盛岡との一戦になったのですが、長野は前半から猛攻を見せたものの、キーパーをはじめとする盛岡の守備陣を破れず、後半に失点長野は後半も押してはいたものの、決めきれず、逆に自分達のミスがきっかけで更なる失点を重ね、0-2で負けるという、長野のサポーターにとってはあり得ない結果に。相模原より先に終わったようなので、結果を待つ形になりました。

その相模原は、アウェイでFC今治との一戦になったのですが、相模原は前半16分にホムロ選手が先制、後半2(47)分には梅鉢貴秀選手が追加点を挙げ、逃げ切りを図ります。
その後今治が1点を取り返し、猛攻を見せたものの、ビクトル選手をはじめとする守備を破ることができず、1-2で終了


この結果、相模原が勝ち点61に積み上げ、大逆転で昇格を果たしました。一方で長野は前節の岐阜戦での引き分け、今節の盛岡戦の負けが響き、昇格を逃す結果になりました。そして岐阜は、鹿児島ユナイテッドFCがブラウブリッツ秋田に、鳥取が熊本に勝ったことにより、一気に6位まで転落。勝てなかったことが、こんな奈落を引き起こすとは・・・。未来に繋がる試合ができなかったツケが、この先の戦力再構築にどう影響するのか気になるところです。


今回の結果を受けて、来年のJリーグの全容が決まりました。


J1
  • 川崎フロンターレ

  • ガンバ大阪

  • 名古屋グランパス

  • セレッソ大阪

  • 鹿島アントラーズ

  • FC東京

  • 柏レイソル

  • サンフレッチェ広島

  • 横浜F・マリノス

  • 浦和レッズ

  • 大分トリニータ

  • 北海道コンサドーレ札幌

  • サガン鳥栖

  • ヴィッセル神戸

  • 横浜FC

  • 清水エスパルス

  • = = = = = = = = =
  • ベガルタ仙台

  • 湘南ベルマーレ

  • 徳島ヴォルティス

  • アビスパ福岡

先週の水曜日(12/9)に行われた試合で、徳島と福岡の昇格が決定。今年は特例で降格チームが無いので、ご覧のように20チームで戦うことになります。あとは見てわかるかと思いますが、降格が4に増えます


J2
  • V・ファーレン長崎

  • ヴァンフォーレ甲府

  • = = = = = = = = =
  • ギラヴァンツ北九州

  • ジュビロ磐田

  • モンテディオ山形

  • 京都サンガF.C.

  • 栃木SC

  • アルビレックス新潟

  • 水戸ホーリーホック

  • 東京ヴェルディ

  • 松本山雅FC

  • FC琉球

  • ジェフユナイテッド千葉

  • 大宮アルディージャ

  • ツエーゲン金沢

  • ファジアーノ岡山

  • FC町田ゼルビア

  • ザスパクサツ群馬

  • 愛媛FC

  • レノファ山口FC

  • = = = = = = = = =
  • ブラウブリッツ秋田

  • SC相模原

秋田は独走でJ2昇格を早々と決め、相模原は先程も書いた通り、大逆転で昇格を果たしました。どちらも新スタジアムの建設予定が挙がっているので、弾みが付くことでしょう。
なお、今年の降格は特例で無いのはJ1と同じ。そして来年の昇格枠は特例で2つのみになっています。


J3
  • AC長野パルセイロ

  • 鹿児島ユナイテッドFC

  • = = = = = = = = =
  • FC岐阜

  • FC今治

  • ロアッソ熊本

  • ガイナーレ鳥取

  • カターレ富山

  • 藤枝MYFC

  • いわてグルージャ盛岡

  • アスルクラロ沼津

  • 福島ユナイテッドFC

  • ヴァンラーレ八戸

  • カマタマーレ讃岐

  • Y.S.C.C.横浜

  • テゲバジャーロ宮崎

今年でU-23の3チームが活動終了となり、J参入を果たしたのは宮崎のみになるので、来年は15チームでの運営になります。このことで、ホームとアウェイの各1節でお休みが発生することになりました。レギュレーションがどうなるかわかりませんけど、東京オリンピックが来年開催されるということになれば、毎年のスケジュールから鑑みて、4月に天皇杯予選、8月にサマーブレイク(7月の東京オリンピック期間にずれ込む可能性アリ)が入るので、年間28試合で回すことになるのではないのでしょうか。試合数が少なくなるので、ますます1試合1試合が重要になってきます。


最後にJFL(括弧書きは元の所属地域リーグ、◎はJ3ライセンス(百年構想クラブ)取得チーム)
  • ヴェルスパ大分(九州)

  • ソニー仙台FC(東北)

  • Honda FC(東海)

  • 鈴鹿ポイントゲッターズ(東海)

  • ヴィアティン三重(東海)◎

  • いわきFC(東北)◎

  • FC大阪(関西)◎

  • MIOびわこ滋賀(関西)

  • 松江シティFC(中国)

  • 東京武蔵野シティFC(関東)

  • ホンダロックSC(九州)

  • 奈良クラブ(関西)◎

  • 高知ユナイテッドSC(四国)

  • ラインメール青森(東北)◎

  • FCマルヤス岡崎(東海)

  • FCティアモ枚方(関西)

  • FC刈谷(東海)

関西1部所属の枚方と東海1部所属の刈谷が昇格を果たし、東海・関西・東北が中心のリーグ構成になっているかなと。現状ライセンス取得チームが5つあるので、そこを軸にした戦いになると思われるのですが、『アマチュア化』したHonda FCがどこまで踏ん張れるかで、波乱が起こるかもしれないですね。
なお、今年は降格は無しになったので、17チームと例年より1チーム多い運営になり、久しぶりにホーム・アウェイ各1節でお休みが発生します。
またJ参入は上位4位に入ったうちの最大2チームと変わらないものの、降格が1チームのみになるかもしれません(2チームがJ参入することで降格無しという状況になれば、特例で昇格枠が3になる可能性も)。


来年は、J1・J2はサバイバル、J3は昇格に向けての大きなチャンス、JFLは1チーム多くなったことでどう変わるかというふうでしょう。いずれにしてもドラマチックなるのは間違いないでしょう。


岐阜は来年もJ3で戦います。
そして昇格への最大のチャンスをどう迎えるのでしょう監督はそのままでいくのか、選手達は誰を残し、誰を切るのか。また引き抜かれた際の策はどうするのかコロナ禍と特例金が無くなることで資金難になると思われるので、例年以上に気掛かりなオフシーズンになります。ベテランのリストラがかつてないほど激しいので、岐阜もその波に揉まれるのは間違いないでしょう。逆にいい素材を獲れるチャンスかもしれません。ベテランでもいい選手なら積極的に獲ることを勧めます。逆に動向次第ですが、獲ってほしい選手はいるんだよね・・・。


不安が渦巻く中、次回スタグル紹介を行ったら今年の観戦記を終えようと思います。また来年ホームかアウェイのどこかでお会いしましょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:28│Comments(0) スポーツ 

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