2021年05月30日

FC岐阜観戦記2021 第5節 爆弾処理の難しさよ・・・

FC岐阜、今日はY.S.C.C.横浜との一戦でした。
今回は試合の前と内容を詰めて書いていくつもりなので、スタグルなどの話は後日書きます。とにかく酷い試合だった。その過程になってしまったのは何だったのかを突き止められればと思っております。


まず、この試合を迎えるまでの岐阜とY.S.C.C.の状況を整理しましょう。
岐阜は、リーグ戦は当時無敗だったいわてグルージャ盛岡に0-2で完勝しています。後半の部分でもどかしい部分はあったものの、前半に関してだけ言えば、完璧な内容。この流れが組めれば、次も大丈夫・・・と思っていました。
ところが、次の週は天皇杯の1回戦になり、Honda FCに0-2で負けています天皇杯とはいえ初めて複数失点での敗北となり、内容に問題があるのかなと思っています。YouTubeで配信されているそうなので、そこで見ればいいのですけど、2時間近くの内容を詳細に見る時間が無いので、何とも言えません。ただ、柏木陽介選手がスタメンで川西翔太選手が外れていたということを考えると、プランBが機能するかを考えての作戦だったのだと思います。連携の面であまり上手くいかなかったのか、Honda FCが一枚上手だったのか、なのかな・・・。

一方Y.S.C.C.は、ここまでリーグ戦で勝っていない状況でした。ところが、天皇杯1回戦で流通経済大学に2-3で逆転勝利。しかも初勝利がアウェイでの戦いだったということを考えると、今思えばこれがフラグになっていたのではとも思えてならないのです。


SHV47_1258そんなこの日の試合、アウェイ席は設けられない状況となりました。神奈川県でまん延防止等重点措置が採られているからという理由だそうです。芝生部分にちらほらいるのは、岐阜のサポーターでしょう。
確か去年もJリーグの規約でアウェイ席が設けられず、一度も来場できないまま2年目を迎えることになったのではないかなと思います。サポーターの数がどれくらいなのかわからないので何とも言えませんけど、少なかろうと多かろうと行きたかった人がいたのではないかと思えば、やるせないものです。それなのに、まん延防止等重点措置が採られている岐阜県のサポーターはアウェイに行けるという矛盾このあたりは正直もう一度Jリーグで規約を揃えないと不公平が生じないかいなと。行けることはありがたいんですけどね・・・。



SHV47_1259久しぶりの晴天の中で迎えた試合、岐阜の攻撃が思っている以上に機能しない。そしてY.S.C.C.は最下位のチームとは思えないほど動きがいい最終防衛ラインで岐阜のゴールに向かうボールをことごとくブロックしていました。キーパーが防ぐのもそうですけど、ディフェンダーがよかった・・・。クロスやシュートコースをことごとくブロックしちゃうのよ。
ただ、そこからY.S.C.C.は攻撃を構築できないディフェンダーから攻撃を作るチームなんだろうけど、見ていてもどかしいほどで、繋がりが悪かったり、凡ミスがあったりと点の取れない理由が何となくわかってきました。要は精度が悪いんです。天皇杯1回戦で決勝点を挙げたルーキーのンドカ・チャールス選手がまだフィニッシャーとして機能していないんですわ。それ以外でも攻撃の起点がなかなか作れていない感じに見えましたね。この時は・・・。


事態が大きく変わったのが、後半19(64)分。ペナルティエリアでのファウルを誘い、PKを得ることになり、キッカーの川西選手が決めて先制した時からです。
実のところ、この日の岐阜は攻守に決め手を欠き、Y.S.C.C.の動きのよさに引っ張られる格好で動きが悪くなっていったのです。
するとその後すぐ(後半25(70)分)にペナルティエリア外からダイレクトで決められ、この先もどかしい動きで必死に守っていたけれども攻めに転ずることもできず、じりじりとY.S.C.C.のイレブンの魔の手が忍び寄っていたのに気が付かずに試合は進んでいたのです。

そしてアディショナルタイム終了間際。終盤にメインになっている攻撃陣を下げたので、相手も守備固めに来ているから何とか粘って引き分けに持ち込めるだろう・・・と今思えば楽観視していたんでしょうね。その思いを打ち砕かれる事態で試合が終わります。
左サイドから上がってきた選手に弾丸クロスを上げられたと思ったら、突っ込んできた途中出場の選手にダイビングヘッドを決められ、Y.S.C.C.が劇的な勝利を収めたのです。
・・・ホントに最下位のチームがやるプレーか!?この日、イベントで難波宏明アンバサダーが述べていた油断禁物が見事に突き刺さることになってしまったのです。Y.S.C.C.は最下位に沈んでいてもあきらめず、腐らず、最後まであきらめない気持ちで全力を出してぶつかってきた結果、勝ったんだと思います。岐阜は結局棚ぼたで得た先制点を生かすどころか、もどかしいプレーをして緩慢さが出ていたんではないかと思います。個人的には、しっかりしていたのは途中出場の柏木選手だけだったと思います。打開しようと動いてたけど、他が付いていけてない感じだったのかなと。



SHV47_1261試合後にやって来たY.S.C.C.の選手達。
自分達のサポーターが誰もいない、オールアウェイの中で勝ったことも、今後大きな糧になるでしょう。PKを取られた後、ギアが上がり、精度も動きもいいふうに向上してきたのかなと思いました。岐阜はその真逆でしたから・・・。
そして、私達に挨拶し、喜びを爆発させる姿、高校生の部活かよ(爆)!



さぁ、最悪の負け方をした岐阜、他の上位が勝っているだけに、J2復帰に黄色信号が灯ったと正直思っています。今年もJ2復帰が叶わなかった場合、この試合が原因になりかねないと思えるほどです。敵に『長良川劇場』を献上するなんてあり得ない・・・。

そうなると、次の試合の福島ユナイテッドFC戦でどう戦うかが気掛かりです。ここで勝ち点を拾う、いやもう勝たなければ、本当に今年のJ2復帰が難しくなると思っています。何とか4位に踏み留まっているものの、福島は3位と上位対決になる一方、実力面ではそこまで上位に付けるほどかと疑問符の付くチームでもあるのです。だからこそ気を抜けない、だからこそ慢心してはいけないのです。また慢心が出れば、Y.S.C.C.の試合の二の舞になります。そして6位以下になったらば、もう今年の復帰を諦めないといけないでしょう。それだけ追い詰められているのです。
去年はアウェイでは勝ってホームで負けています。アウェイだから大丈夫と思わずに、天候の良し悪し関係なく、星を落とさないことを頭に入れて挑んでほしいです。


そしてY.S.C.C.は、この試合をきっかけに勢いがつくんじゃないかなと思います。攻撃面で磨きが掛かれば、今年の台風の目になるでしょう。今まで勝てなかったことが不思議なくらいに。


次回はスタメシやイベントの紹介です。


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Posted by alexey_calvanov at 23:10│Comments(0) スポーツ 

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