そのオーダック島のさらに北に780mに小島があったのです。この小島は、当初研究者達がオーダック島だと思っていたのですけれども、GPS(全地球測位システム)のエラーで新しい島であることがわかったのです。
ただ、この小島は海抜30~60mほどしかなく、(理論上は)強い嵐に襲われれば、すぐに消えてもおかしくないほどだと研究者達は述べています。グリーンランド周辺は気候変動が激しく、特に温暖化による気温上昇で起こる海水面の上昇によって沈むのではないかというわけです。
海抜30~60mってままあるんじゃないのとか思ってしまいましたけど、水面が上がってくれば当然波に打たれて島が削られる可能性も強まってきますわね。島が波で覆われるようになれば、浸食も早まってしまう。南太平洋の島々で起こりうる恐怖というのは、まさしくそれなのです。
この小島が、いつまでも世界最北の島であり続けるためには、我々自身の行動にも掛かっているとも言えるでしょう。

