今年のFC岐阜の開幕戦の記事で、表題に「こんなチャンス滅多に無い」と書きました。というのも、コロナ禍の影響で、降格チームが無い、U-23が無くなったことでチーム数が減少し、基本的に土日のどちらかで試合が組める(つまり余程の事態が無ければ、平日開催が無いため、連戦が起こらない)ので、毎試合ベストコンディションの中で戦え、かつ勝ち抜きやすい可能性もあったからです。実際はコロナの影響で試合が後日延期ということもありましたけど、概ね問題無く進められたのではないのでしょうか。
そんな『滅多に無いチャンス』を掴めそうなチームがどこなのか、見ていきましょう(左から、順位・チーム名・勝ち点・得失点差・残り試合になります)。
1位 熊 本(46) +17 ⑤
2位 宮 崎(44) +10 ④ ×
=== 昇 格 ラ イ ン ===
3位 盛 岡(42) +10 ⑤
4位 富 山(41) +8 ⑤
5位 福 島(40) +8 ④ ×
6位 岐 阜(37) +5 ⑤
もしかしたら、この下にいる鹿児島ユナイテッドFC(7位・勝ち点35)とY.S.C.C.横浜(8位・勝ち点34)も入ってくるかもしれないのですよ・・・。特に勢いのあるY.S.C.C.が絡んできたら怖いぞ・・・。逆に上位陣を潰してくれると面白いんですけどね(ニヤニヤ)。
最もJ2昇格に近いのが、ロアッソ熊本でしょう。大木武監督の育成がピタリとハマって、サマーブレイク明け以降はほぼ負け無し。もう8割方決まりなんじゃないかなと思っています。ウチにとっては面白いサッカーをやってたんだけど、J3に『落とされた』監督なので愛憎半ばなんですけどね・・・。
そして大健闘なのが、2位のテゲバジャーロ宮崎。昨年のFC今治同様に台風の目となって大暴れですよ。それでもウチは勝ってるんだよね。だからこそ11/14のアウェイ戦で勝てるかが昇格の試金石になってくるんでしょうけど・・・。宮崎のあの一件は後述(苦笑)。
3位は『あの漢』がいるいわてグルージャ盛岡。こちらも大健闘でしょう。秋田豊監督が就任した時は、大丈夫かとか無茶だとか言われていましたけど、今年に入って戦術面での浸透が深まったのがいい影響になったのでしょう、じわじわと上がってきました。終盤の試合展開次第では宮崎や熊本を抜きかねないですよ。
4位はカターレ富山。こちら、前半は強かったものの、サマーブレイクあたりからやや失速気味。それでも前半戦の貯金やしぶとい試合展開で、この順位に留まっています。2位は十分に狙えます。
5位は福島ユナイテッドFC。こちらはイスマイラ効果で上位に食い込んだものの、そのイスマイラ選手が京都サンガF.C.に移籍するとちょっと失速気味に。ヴァンラーレ八戸戦のエントリー問題という横やりも入りながらも、最終的にはこの順位にまで落ち着いているのですから、まだ上位は十分狙えます。
そして6位の岐阜。えー、ようここまでやってますわ(苦笑)。一番振り落とされてもおかしくない、いつ脱落してもおかしくないチームですよ(泣)。残りの試合を全勝するのが絶対条件。それでも引き分けが出るのなら、その引き分けは最終戦になる熊本戦だけOKだと思っています。その間に引き分けが一つでも出たら、事実上の終戦だと思いますよ。
で、順位表に『×』が付いているチームがあると思うのですが、この『×』はJ2ライセンスを取得できなかったチームの意味でして、今年は見送った宮崎と不交付になった福島が該当します。ということは、宮崎・福島がワンツーフィニッシュを飾った場合、降格枠が2になるのです。現状の状態が続けば、降格枠が3になるわけです。今J2の残留争いもキッついことになっていますけど、一筋の光明が差してきたと思っているチームもいるんじゃないのかねぇ・・・。
2位枠は、去年と同じく混沌とすることでしょう。1位のチームも含め、余裕があるところも崖っぷちなところも、これから必死になって戦い抜くと思います。だって、来年はJ2の下位4チーム(最大)が来るばかりか、JFLからは最強アマチュアHonda FCと渡り歩いたフィジカル集団のFCいわきもやって来るのですから、既存のチームが蹂躙され、草刈り場にされかねないからねぇ・・・。

