ちょっと何言ってるのかわからない・・・と思われた方もいらっしゃるでしょうけど、「ひきずり」とは、名古屋弁で「(鶏肉の)すき焼き」のことを指すのです。括弧書きで鶏肉としたのは、近年は鶏肉ではない「すき焼き」のことも「ひきずり」と呼ぶケースがあるからですね。いや、最近「ひきずり」という言葉も聞かなくなってきたなぁ・・・。
語源は諸説あり、鶏肉を鍋の中で自分の方に引きずって食べたとか鶏肉を鶏舎から引きずり出してきたとか引きずりたくなるほど美味いとかなどがあります。なお、大みそかに食べる風習があり、それも過去の悪い出来事を引きずらないように、だとか。
先日NHK名古屋放送局で放送されていた「アノコロTV 知らないとは言わせない!」でも問題として出てきましたね。
そんな「ひきずり」の風習をローソンは見逃さなかった。東海・北陸地区(一部除く)限定で「金しゃりおにぎり 名古屋コーチンひきずり鍋風」という商品を生み出したのです。
この商品は、「ひきずり」をイメージして作られているそうで、濃いたれの味わいが「ひきずり」のだしをイメージして作られているのでしょう。ともすれば、焼き鳥に塗るたれの味なんじゃないかとツッコみたくもなるのですけど(苦笑)、濃い味わいがご飯に合うんですね。同時に香ばしい味わいも出ているので、これも「ひきずり」の味わいだなと。
個人的には、もう少し鶏肉が大きければ、鶏肉の味わいももっと感じられるのにな・・・とは思ったのですけど、名古屋コーチンなので仕方ない。一足早く、今年の悪いことを引きずらないように頂きましたとさ(ニヤニヤ)。