2021年12月18日

2021年JFL・地域入れ替え戦を見に行ってきた

明日、天皇杯の決勝を最後に今年のサッカーイベントが終わるのですけど、その前哨戦的な位置付けでJFL・地域入れ替え戦が行われました
今年のJFLは、17チームよって争われ、いわきFCの優勝とJ参入が決まった一方で、最下位にFC刈谷、16位にホンダロックSCとなり、入れ替え戦に挑むこととなりました。
地域リーグ側は、熾烈な争いの末、関東リーグ1部所属のCriacao Shinjyuku(クリアソン新宿)が全国地域サッカーチャンピオンズリーグ優勝、東海リーグ1部所属のFC.ISE-SHIMAが準優勝となり、共に入れ替え戦に挑むこととなりました。そして優勝した新宿が、今回JFL最下位だった刈谷と戦うこととなったのです。


入れ替え戦は、JFLの規定の下で行われることとなったため、刈谷のホームグラウンドで開催となりました。というわけで、本日・・・。


SHV47_1905何で名古屋市港サッカー場なんだよ!てっきりウェーブスタジアム刈谷だと思ってたのに(泣)!
・・・ということで、今日の入れ替え戦は、名古屋市港サッカー場での開催になりました。どうも刈谷にとっては縁起のいいスタジアムなようです。
・・・今回は電光掲示板は動いているけど、相変わらず修繕は施されていないなぁ。河村たかし名古屋市長は、こういったところにカネを出しなさいと言いたくなるわい。



SHV47_1910先程も書いたように、今回はJFL主催の試合。ゆえに、JFLのスポンサー旗がはためいています。そこに1つだけはためく、地域リーグの新宿の旗。来年も新宿は、JFLの下ではためくことができるのか。



SHV47_1908今回は刈谷の主催になるので、マッチデープログラムも用意されたようです。
相手チームの紹介も写真付きでわかりやすいですなぁ。このマッチデープログラム、刈谷の一部の選手がアマチュア契約なこともあり、スポンサー企業に就労していることまでしっかり書かれていました



SHV47_1912スタグルも来ていました。唯一でもあったスタグルは、おきあがりこぼしの「三河からあげ」を紹介。
ヤマシン醸造の「極(きわみ)」という醤油で味付けされているそうです。ちなみに、2020刈谷グルメ総選挙1位・刈谷グルメグランプリ最優秀賞受賞をしているそうな。



こちら、醤油の香ばしい味わいと鶏肉のジューシーさが美味い。カリッとした食感も悪くない。そして、何より寒い中での温かい食品は、ありがたい限りでした。


SHV47_1911さて、気温7°C、来た頃には小雪ちらつき、試合開始時には晴れたものの風が吹きすさび、原博実Jリーグ副理事長が見守る中での試合となりました。
実は、コイントスの際に陣地の入れ替えが起こり、刈谷が風下側・新宿が風上側を選択しました。恐らく刈谷は後半に得点を獲っていく予定だったのでしょう。それか、早いうちに新宿の攻撃的なサッカーを封じてしまえば、延長にもつれ込んでも引き分けで逃げ切れると判断したのかもしれません(入れ替え戦は90分(前半・後半共45分)で決着がつかない場合、延長戦が30分(前半・後半共15分)ある)
これが吉と出たのか凶と出たのか。その結末は前半終了間際に現れます。



SHV47_1913試合開始時は、刈谷と新宿はほぼ互角な雰囲気でした。しかしながら、新宿の動きが硬いので、刈谷が攻め立てる時間を増やし、コーナーキックなどのセットプレーを得る気概を増やしていったものの、結果的にこれを決めきるまでには至らずとなり、今年の刈谷の順位の意味を知ることとなりました。これじゃダメだ・・・。
そうこうしているうちに、新宿の緊張感がほぐれてきました練習の時から刈谷が淡々としていたのに対し、新宿は活発にウェイウェイ声を出していて、雰囲気作りをしておりました。でもね、声出しの一つで、試合に勝てるほど甘いものではないのは知っています。サッカーだけじゃなく全てのスポーツで言えることです。
しかし新宿は違った。声出しをしていることで、一体感と連携が生まれていたのです。緊張こそすれ、時間が経てば慣れてくるのか、徐々に攻撃のリズムが生まれてきました。その結果が、前半終了間際に訪れたのです。
前半45+2分に、後ろに一旦ボールを下げた新宿が、空いた左端のスペースに蹴り込み、少し駆け上がったところで、中央に。そこへ飛び込んできたのが、ロアッソ熊本とカマタマーレ讃岐に在籍経験のある池谷友喜選手。ゴールマウス左隅側から右隅側に蹴り込む難しいシュートを決め、先制点を挙げたのです。

その直後にも新宿が刈谷のゴールマウスを襲来コーナーキック(セットプレー)からドンピシャのヘディングを決めたのが、徳島ヴォルティスに所属していて、プロ選手を引退してまでも新宿にやって来た井筒陸也選手だったのです。電光石火のような攻撃に目を白黒させられながら、前半は終わりました。この時、刈谷の戦意は失われかけていたのかもしれません。

その刈谷のメンタルをポッキリと折ったのが、後半33(78)分。イケドンになっていた新宿は、風下に立たされてももろともせずに刈谷を攻め立て、自陣が攻められた中でも、しっかりインターセプトを果たしたかと思ったら、パスを回して駆け上がり、刈谷のゴール前でシュートを放つもキーパーが弾いてしくじった・・・かと思ったら、こぼれ球を見逃さず蹴り込んで3点目しっかり守っていたはずだった刈谷の守備が崩壊したのと同時に、新宿の後半の試合の中で3点目取るぞという掛け声を正しく『有言実行』で成し遂げたのです。
正直、これで試合も決まったし、新宿は守備に切り替えて終わるわな・・・と思っていたら、最後にまたドラマがやって来た。
3点目を決めた選手が後半39(84)分に引き揚げ、交代選手が入ったのですけど、その選手がその直後に仲間が受け取ったボールをしっかり相手陣内で受け取り、そのまま無人の中を駆け抜け、最後はやっと追い付いた刈谷の選手をスライディングでかわしながらのシュートそれが決まっちゃうんだよね(汗)。刈谷のライフが0に至っていたかもしれないのに、決めてしまった4点目がダメ押しになりました。まさか4点も・・・と、この時思いましたよ。これは、とんでもないものを見てしまっているとさえ思ったほどに。


結果は、0-4で新宿の勝ち。地域リーグのチームがJFLのチームを破る下克上となりました。



SHV47_1914この結果に伴い、新宿がJFLに昇格となりました。



SHV47_1921歓喜の輪を作って、喜びを爆発させる新宿の選手達。最後の試合となった小林祐三選手へのいいはなむけになったことでしょう。



SHV47_1923そして、ホームで惨敗となった刈谷は、この結果に伴い、地域リーグ(東海リーグ1部)に降格となりました。刈谷にとっては2度目の降格、そして昇格1年目での出戻りという屈辱的な結果となりました。
それでもなお、刈谷のサポーター達は選手達を温かく迎え、彼らをねぎらっていました



SHV47_1926新宿の選手達は、東京から駆け付けたサポーター達にもあいさつ。刈谷ほどではないものの、結構な数の方々が来ていたようです(観客動員数は1032人)



そして、同時刻で開催されたホンダロックとFC.ISE-SHIMAとの一戦は、3-2でホンダロックが逃げ切りました後半怒涛の追い上げをFC.ISE-SHIMAは見せていたものの、あと一歩及ばず。やはり3点取られてしまったのが大きかったのかなと。小倉隆文監督には、また来年、刈谷の落ちてくる地獄の東海1部を戦い抜いてほしいものです。


刈谷×新宿、新宿のワンサイドだったとはいえ、素晴らしい試合でした。新宿の火力の大きさを知ることもでき、この火力が維持できれば、来年は台風の目になるかなと期待しております。


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Posted by alexey_calvanov at 23:22│Comments(0) スポーツ | 飲み食い系

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