ところが、新型コロナウイルスの影響で業績が悪化したのか、(表向きは)『ポストコロナを見据えた事業改革の一環』として都心部の店舗が相次いで閉店しています。名古屋でも地域第1号店(同時に初のフランチャイズ店)だったANNEX店が今年10月末に閉店しています。
今年3月期連結決算では71億円の最終赤字となるにまで至ったため、東急不動産ホールディングスが東急ハンズを入札に掛けました。その結果、カインズを擁するベイシアグループが落札することとなりました。
ベイシアグループは、群馬県伊勢崎市で設立され、スーパーマーケットのベイシアの他に、ホームセンターのカインズ、作業服などの作業用品関連を販売するワークマン、コンビニエンスストアのセーブオン(現在はローソンに転換)などを展開しています。
そうなると、『東急』という名前は消さないといけない、『ハンズ』の名前が残るのかというところが焦点になるでしょう。個人的な意見ですが、どちらも消えることになるのではないかと思います。東急グループから外れるので、東急の名が消えるのは当然にしても、『東急ハンズ』の利点を生かすのであれば、別ブランドの名前で展開するのでしょう。しかし、ホームセンターという見方をするのならば、カインズの一分野として、カインズの名前を冠することになるかと思われます。早い話が吸収合併の線が濃いと見ているのです。
時代の寵児となった東急ハンズはグンマー帝国で生まれた巨大な資本に飲まれることになるのかもしれません。それも時代の流れなら致し方ないのでしょうね・・・。

