
写真は「どうする家康」のラッピングバスを後ろから。


「東海道二十七曲がり」は、城の防衛と街道筋に店をいくつか作ることで人を留まらせるという経済効果を見越して作られたと言われています。距離にして(冠木門前から矢作橋までの)約4kmとのこと。


こちらは、その一つ「しかみ像」。こちらは、「徳川家康三方ヶ原戦役画像」の通称で、それを石像にしたものです。
三方ヶ原の戦いで、武田信玄の軍勢に理性を忘れ無謀な戦いを挑み、家臣達を路頭に迷わせようとしていた家康が自戒の念を込めて描かせたもの・・・とされていたのですが、近年になって、この話は誤りなのではないかという話になってきており、恐らく江戸時代に家康を敬愛していた作家によって、礼拝のために描いたものではないかと考察されているようです。

幼少期の家康(竹千代)と壮年期の家康の石像が並んで建っており、左右は座れるようになっています。
岡崎は優秀な石職人が多いそうで、石都岡崎と呼ばれているのだそうな。その石職人が、国産の御影石を使って作らせたものだそうです。ちなみに、このベンチに座ると、出世が叶うらしい。

ここで、「岡崎ランチきっぷ」のランチ券を使って、「名代 なめし田楽定食」を頂くことに。
菜飯・木の芽田楽に吸い物・香の物が付いた、シンプルながらも愛知県らしいものが詰まったものになっています。
いやぁ、心の落ち着く味です。木の芽田楽に掛かった味噌の渋甘な味わいに豆腐からにじみ出る大豆の風味が、いい味しているなぁと思わせ、菜飯はやや塩味が強めにしているので、味噌の味わいとのコントラストが楽しめます。吸い物はあっさりとしながらも、だしのしっかりとしているものになっており、唯一の肉とも言える鶏団子がふんわりしていて美味い。全てのコントラストがわかりやすいながらも、お互いがケンカしないようにきちんと妥協し合っている中でも、個性ある味を出し合っている、日本料理らしい仕上がりになっておりました。
満足する食事を味わった後、いよいよ岡崎にできた「大河ドラマ館」に行くのですが、その話は次回に続く。

