2023年05月15日

日本で一番アツいダービーを見てきた

SOG03_151617先日、長野県長野市にある長野Uスタジアムで開催された信州ダービー、AC長野パルセイロ×松本山雅FCの試合を見に行ってきました
日本で一番アツいダービーマッチ。単純に県内の対決では済まされない様々な感情がぶつかり合う、これぞダービーという試合が見られると思い、今回見に行ってきたのです。この節(J3第10節)は、SC相模原×Y.S.C.C.横浜の神奈川ダービーやFC今治×愛媛FCの伊予決戦といった県内のダービーマッチがありましたけど、熱量・地域感情・歴史の面の全てで凌駕していたと思います。詳細をここでは語りませんけど、信州ダービーのすごさは、地域リーグ時代の試合を収めた映画「クラシコ」を見て頂ければと。



SOG03_120936この日は、普段より1時間早く開場(先行入場14時、一般入場15時)だったので、キックオフが18時だったにもかかわらず、朝早くに名古屋を出発し、12時の一番に出るシャトルバスに間に合うようにやって来たのです。

で、今回来たバスは、長野県ではお馴染みのアルピコバス。川中島バスというアルピコグループの会社が運営しているヤツです。



SOG03_121003今回シャトルバスが着いたのは、長野オリンピックスタジアムの真裏。丁度電光掲示板のあるあたりです。赤印の付いているあたりですね。そこから長野オリンピックスタジアムのへりを回るかのように会場の入口に向かったのです。
ちなみにアウェイ側は、ほぼまっすぐ進み、Uスタの角に直行といったふうですか。



SOG03_121601会場の入口に着くと、既に長蛇の列。そして、長野の文字と長野のエンブレムの入ったビッグフラッグが・・・。



着いた時には、曇り空だったのが、待っている間に小雨パラパラと傘の出番となってからの止むの繰り返しになっておりました。天気予報は本降りの雨と予想していただけに、これは外れてよかったとも。いや、これは信州の地域感情で止ませた雨か(汗)!


SOG03_153426こちらは、長野のバス待ちの様子チームチャントの大合唱が、時折小雨が降る曇り空の中で大きく響いていました



SOG03_171753ピッチウォームアップ前の写真。既に松本山雅の席はほぼ全て埋まり、総決起集会が開かれるなどボルテージが最高潮でした。
この前には、女子U-15のサッカーによる信州ダービーが行われ、松本山雅U-15が2-0で勝利♪アルプス一万尺がUスタに響きました。




今回は長野側の動画でハイライトにします。長野のホームだからという点とDAZNハイライトに準拠したものになっており、わかりやすいので。



SOG03_193325この日の試合は、雨が降る予報だったにもかかわらず、12458人が来場。先述の通り、松本山雅側の席はほぼ埋まり(アナウンス上では完売)、メインアウェイ席もほぼ埋まっていました。一方で長野側の席は若干の空席が。ゆえに約2500席が埋まらなかったのは長野側ということになります。それでもJ3の観客動員としては異常ですし、ほぼ満員なのですから、いかに信州ダービーがすごいものなのかわかって頂けたらと。



SOG03_184648試合は、長野が優勢に動いていました。これは無理だろうと思っていた通らないはずのパスが通ったり、追い付けないと思っていたのが追い付いていたり、激しいぶつかり合いやスピーディーさも見受けられる、アツい試合になりました。これがJ3の試合なのかと疑問符が付くほど激しいものになっていました。

実は、敵情視察も兼ねていたのですが、これを試合でやられたら確実に負けると思いました。よう松本山雅に引き分けられたなぁと思ったのと同時に、あの日見せていた試合スタイルが正解だったんだと言ってやりたくもなりました。
写真は前半43分、長野のコーナーキック。キッカーは宮坂政樹選手ですね。



SOG03_193129こちらは、後半松本山雅のコーナーキック。キッカーは菊井悠介選手ですね。



SOG03_193142終盤の松本山雅の猛攻シーン。



SOG03_200243試合のイニシアチブを握っていたのは長野で、前半からバーを叩くシュートを放つなど積極的に攻めていました
前半32分には、ショートコーナーから一旦ペナルティエリア前まで引いた後、大きくクロスを上げ、その球を秋山拓也選手が頭で合わせ、先制点を挙げました。



SOG03_195816膠着状態が続いた後、後半44(79)分には、松本の猛攻を受けながらもかわした長野の選手がペナルティエリア前まで持って行き、そこからペナルティエリア内ゴールラインギリギリのところに蹴り込んで、回ってきた選手がゴールマウス正面に蹴り、飛んできたボールを山本大貴選手が合わせてズドン!ビクトル選手も取れないほどの勢いあるシュートを決めて、長野の勝利は確信できると思っていました。
ところが、後半45+3(90+3)分にビクトル選手の蹴り込んだ球が長野のキーパーが処理しきれず、こぼれてしまった球を小松蓮選手が押し込んで意地の1点を入れられてしました。うーん、もったいない。
それでも、2-1で長野の勝利長野はリーグ戦(Jリーグ)で初めて勝利したのです。



SOG03_200022試合後の一コマ。松本山雅が敗戦後円陣を組んで反省会を開いていた直後ですね。これからアウェイのゴール裏に向かうところです。
この後、アウェイゴール裏からは怒号のようなブーイングが飛び、コアサポの面々が何か選手達に苦言を呈していたようにも見えました歓喜に沸く長野のサポーターとは真逆の姿を見せていましたね。



この試合により、長野が暫定首位に立ち、翌日行われたカターレ富山×福島ユナイテッドFCの試合で富山が勝ったものの、得失点差で及ばなかったため、長野が首位をキープすることになりました。

天皇杯長野県予選決勝と今回のリーグ戦で敗れた松本山雅にとっては、相当ショッキングな出来事になるでしょう。

試合内容は長野の方が上で、最終盤以外は長野は緊張の糸を切っていなかった。一方で松本山雅は要所で決めきれないのと最終盤まで長野の堅守を破れず苦悩していました。
そしてリーグ戦では単なる1敗になったとはいえ、天皇杯も含めると2連敗となり、長野に勝ち越されてしまったのです。もしホームで再び長野に勝たれると、シーズンダブルもさることながら、2023年の信州ダービー3連敗と屈辱的な結果が待っていることになります。
松本山雅は長野から足りないものを奪うくらいに現状を分析して、次の試合以降に繋げてほしいものです。一方で長野は、現状の策が上手くいっているので、これをブラッシュアップしながら、かつさらにアップデートを重ねていけば、念願のJ2昇格も夢ではないと思います。


次の信州ダービーは、10/15にサンプロアルウィンで開催されます。死力を尽くして松本山雅は向かってくるでしょう。長野は好調をこの時期までキープできるか。もしキープできていれば、J2昇格劇を見られるかもしれませんね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55│Comments(0) スポーツ 

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