2023年08月20日

FC岐阜観戦記2023 アウェイ編 その12 残虐ショーは遅れて始まる

FC岐阜、昨日は長野県長野市にある長野UスタジアムでAC長野パルセイロと戦いました。
先週のFC今治戦では、最終盤に1失点を招いたものの、前半に取った2点が利いて逃げ切った岐阜この勝利で6戦勝ち無しが止まり、世間が盆休みなのに夏休みが明けたのかなと思って見ておりました。その時にも述べましたけど、この長野戦を勝たないと、本当に夏休みが明けたのかを図れないので、どのような形でもいいので、連勝になってほしいと思ったのでした。


そんな長野市内は、かなり暑かった山間部でこの暑さなら、平野部の名古屋や岐阜とかはもっと暑く感じるだろうな・・・とキックオフ後のコンディションを心配するほどでしたが、その後思いもよらぬ事態になったのです。


SOG03_161406さて、マスコットのライオーがスタジアムを巡回しておりました。パトロールご苦労様です(ニヤニヤ)。



SOG03_165104来場時は、うだるような暑さだったのが、入場開始時になると一転、南東の山の方で稲光を見せており、雨柱もあったほどあの方向は、中信の上田や千曲の方だなぁ・・・と思って眺めていたら、スタジアム周辺も曇り出し、スタジアムに入って1時間後ほどで、この有様



SOG03_165139まるで滝のような雨。雷も鳴り出したので、キックオフの時間が午後6時から午後7時に変更となりました。皆えーとは言っていたものの、仕方ないわなぁ・・・。



SOG03_174034そんな中、柏木陽介選手がスタジアムに出てきた。よく見ると裸足じゃないか。芝生の感触を確かめるように出てきたのかしら。
いや、これはキックオフが近い証拠だ。午後7時から始まるのよね・・・。



SOG03_183508どっこい、またキックオフ延期のお知らせが下されるのであった(泣)。
もう晴れてるじゃん!晴れてるじゃん!<ウソ付け、まだ雨は酷かったぞ。雷は鳴ってなかったけどな。






SOG03_212743ということで、90分遅れの午後7時半からキックオフになったこの試合、かなり待たされて始まったこともあり、双方足取りが重く、動きも鈍かったように感じました。ウォームアップはちゃんとやっているんだけど、そう思えるのよね。しかし、この日の試合は、岐阜の選手達が次第に本来の動き、いや本来の動き以上のものを見せていたように思えました。湿気はあるものの暑さが薄まり、風が吹けば涼しささえ感じられるコンディションが、そうさせたのでしょうか。


それを印象付けたのが、先制点を挙げた前半25分。飲水タイム明けの茂木秀選手からのキックオフでした。大きく蹴られたボールは、相手陣地奥にいたンドカ・チャールス選手に飛び、ヘディングで繋ぐ。それを藤岡浩介選手が合わせた!落ちる前に右足ハイキックで蹴り込んだ球は、弧を描くように跳び、相手キーパーも反応に遅れるほど。これぞフォワードと言わしめる点は、何と4/1のFC琉球戦以来のものに。これまでいいシュートを放っても、相手に防がれてたり、ふかしたりして枠外に飛ばしたりというふうだったのが、この時は見事なものになっていました。これは昨年見せたチーム得点王の藤岡だ!

しかし喜びもつかの間、長野の三田尚希選手にまたしても得点を奪われ、同点に追い付かれます先月のホームの時もヤツが決めて、膠着状態に陥って引き分けに持ち込まれたんだっけ・・・。ウチも守っていたんだけど、遠藤元一選手の股を抜くシュートは、さすがにウチらにおみそれしましたと言わせたかったんだろうなぁ。ちょっと浮足立ってたウチのイレブンは反省すべきだなぁ。

ただ、この日は本当に違った。取られてもそのまま浮足立たず、冷静に処理した。上手く気持ちを切り替えられたんだろうな。
失点直後の前半32分、生地充慶選手からのセットプレーでした。チャールス・藤岡両選手で仕留められない中で、思わぬ伏兵が逆転弾を放ったのです。それが、先程の失点劇に絡んでいた遠藤選手汚名返上とも言える逆転弾が、今シーズン初ゴール、そしてデビューから4年間いた古巣への恩返し弾になりました。


後半になっても、岐阜の勢いが止まりません。

後半22(67)分には、チャールス選手が受け取った球を藤岡選手が繋いで運びながら、縦抜きで前方にいた村田透馬選手へパス村田選手は相手キーパーとのデュエルを落ち着いて処理し、浮かせたシュートでゴールマウス真っ正面に打ち込みました。アイツ、これだけお膳立てしてくれたのに、ふかさないだろうなぁとか一抹の心配を抱いていた私がバカでした(ニヤニヤ)。6/24の福島ユナイテッドFC戦以来の得点になりました。

後半33(78)分には、途中出場の柏木選手が放ったコーナーキックから生まれました。一度は相手選手に跳ね返されたものの、フォローに入った宇賀神友弥選手が鋭いシュートで応戦。再び相手キーパーに阻まれますが、運よく近くに転がってきた球を藤岡選手が見逃さず、ガラ空きのゴールマウス右隅に叩き込む!これは昨年(以下略)。なかなか出なかった次の得点が、何と90分の試合内に出るというふうになってくれました。眠れる獅子がやっと覚醒してくれました。長野の横断幕に、「獅子よ、千尋の谷を駆け上がれ」とありますが、「獅子よ、千尋の谷に叩き落せ」となりましたな。

そして最後は、藤岡選手から交代した山内寛史選手が見せてくれました。後半38(83)分、これまた途中交代の三國ステヴィアエブス選手がクリアした球を同じく田口裕也選手が受け止め流し、村田選手が一気にペナルティエリア前まで持ち込みます。すると村田選手は、敵がいなかった右隅にパスを回し、そこにいた山内寛史選手がもらったすぐに一閃!相手キーパーも反応するのに精一杯なように見えた弾丸のような一閃は、見事にゴールマウス左隅に突き刺さってくれました。昨年は21試合出場しながらも今年はくすぶっていた山内寛史選手の今年のリーグ初得点となりました。天皇杯で活躍していただけに、この1点がスタメンやサブで生き残れるものになったことは間違いないでしょう。


そして、このままタイムアップ。久しぶりに♪アイーダの流れる中で、1-5の完勝となりました。
まぁ、長野は3点目を取られたあたりから、かなり戦意が喪失していたようにも思い、見るに堪えない状況だったものなぁ・・・。シュタルフ・悠紀・リヒャルト監督も結構堪えたのではないのでしょうか。ホントに長野は信州ダービーで松本山雅FCを下して首位に立ったのがピークになってしまったのね(汗)。



SOG03_213146MOMは逆転弾の遠藤選手なんでしょうけど、個人的には眠れる獅子が目覚めてほしいと思って、今日2得点の藤岡選手にMOMをば。



そして今日行われたFC大阪×奈良クラブの試合で奈良が勝ったことにより、岐阜は4位を確定させました。さらに昨日行われた福島×カターレ富山の試合で富山が負けたことにより、2位との差を6に縮めました


次の試合はホームでガイナーレ鳥取になります。やっと夏休みが終わったと確信できるどころか、出来過ぎじゃないのかと思える試合になり、反動も心配ですけど、天皇杯予選以来の残虐ショーが見られただけでもよしとしましょうここで勝っても差を詰めることができるだけで、上位に上がれるわけではないですけど、詰めておくことも大事です。そうすることでさらに上に上がれるのですから、この先も一戦一戦を大事にして、確実に1勝をもぎ取れるように挑んで下さい夏前に2ヶ月負け無しの実績があるんです。やれないことはない。


あ、たくさん得点シーンが見られてお腹いっぱいなので、スタメシの話は次回に回します(ギャハ)。


残り試合15。J2昇格への勝ち点差は6。


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Posted by alexey_calvanov at 21:13│Comments(0) スポーツ 

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