秋の新アニメ2023、15回目はマックガーデンから刊行されている月刊マンガ雑誌の月刊コミックガーデンで連載中の「はめつのおうこく」です。
タイトルからして、不穏なものになっていますけど、やたらと文明が発達した世界を背に生きる人間というふうにも見えます。どんな作品になるのでしょうか。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
かつて、人類に安寧と知恵をもたらした魔女という存在がいた。共に過ごした人類と魔女は、ギア・エクスパンション(超産業革命)を起こした帝国によって、その関係が一変する。帝国に住む人類は、並外れた科学力によって大きな力を持ち、魔女を敵とみなし、魔女狩りを始める。
主人公は、生き残った魔女によって拾われ、育てられた中で、魔法を取得した稀有な存在だった。彼は、魔女と共に帝国から逃れ、魔法に寛容な国に向かおうとした矢先に帝国軍に捕らえられ、転送装置によって首都の広場に送られてしまう。
彼女を助けるために皇帝を倒そうと懐に飛び込もうとしたものの、警備隊に捕らえらえ、殺されようとしたその時、魔女の詭弁と懇願によって主人公は救われた。しかしながら、彼女は惨殺されてしまう。
それから10年後、戦争によって捕らえられた奴隷が、機転を利かせて看守から鍵となるスマートフォンを奪い取り、全ての牢の解錠を行う。その時、主人公の捕らえられていた牢も解錠され・・・。
というふう。
初回は、キーパーソンとなる人物の紹介をAパートとBパートに分けて紹介するというふうになりましたけど、Bパートの方が若干短く感じましたね。あくまで魔法を身に付けた少年が主人公という位置付けなのでしょう。
そのAパートは主人公と魔女との逃避行が描かれていましたが、その関係は単なる師匠と弟子の関係でも姉と弟のような関係でもない、もしかすると男女の関係に至らしめんものになっていたと推測されるものになっていました。ゆえに、惨殺という結末を迎え、彼女への思いと帝国(人類)への怒りというのを色濃く演出していたように見えました。その残酷なプロセスが惨殺に現れている(頭に一発撃って即死なところに警備隊がハチの巣にしたにもかかわらず、最後は斧で斬首というむごたらしいもの)ので、視聴者によってはキツい描写ですけど、主人公の恨みを知る上では重要なシーンになっていますね。
一方のBパートは捕虜だった彼女の優しさと芯の強さが描かれていたのが目を引いたくらいで、彼女が何者なのかは捕虜であること以外は詳しく描かれていませんでした。恐らく彼女の描写は次回に続く・・・というふうなのでしょう。
話そのものは、30分が短いと思えるほど引き込まれやすい内容だったと思います。スプラッタなシーンだけが印象深くなりそうな側面はあるものの、主人公の存在がよく引き出されていると思います。今後、主人公の帝国に対してのリベンジが描かれていくのでしょうけど、一緒についていくことになる捕虜だった彼女が主人公に対して色々存在感を出していくのではないかと思います。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。