今日、J2ライセンスの新規取得球団が発表されました。このあたりの話は、J3の順位の関係で話をしていくかもしれないので、置いておいて。そのライセンス申請を行った11のクラブに対して、10のクラブに交付されることが決まりました。
しかし、1クラブだけ条件に満たないということで不交付となり、J3ライセンス取得に留まりました。そのクラブが、今年J3で躍進しているFC大阪です。
何がいけなかったのか。スタジアムに関しては東大阪市花園ラグビー場を借用しているとはいえ、一応Jリーグの基準は満たしている(仮にJ2ライセンス取得になった場合は、屋根を指摘される可能性はあるが)。練習場とかの問題も何とかなったのでしょう。じゃあ何で引っ掛かったのか、ますますわからない。
・・・と思ったら、意外なところで落とし穴。何と下部組織(以下アカデミー)の未充足が原因だったのです。
FC大阪にはアカデミーの一つになるU-15が設立できておらず、本年度内の設立で動いていた状況でした。既に選手が17人集まっていたとのことで、来年2月の大会から出場する予定でもいたのです。それでもJリーグからNG勧告を受けてしまったわけですね。
で、FC大阪サイドは、悔しさと不満がにじんでいる感じのコメントを出しています。
FC大阪曰く、『アカデミーのライセンス基準に対して、リーグの指導のもと進めてきた』そうですけど、JリーグがNGを出したことで、『納得のいくものではありません』と述べています。さらに『スタジアム要件の不確定要件が残されていても、暫定的特例処置でクラブライセンスが交付されているクラブが多くある』ことを引き合いに出しており、アカデミーもその一つにしてもええやんと言いたかったんでしょうね。でも、Jリーグはちゃんと組織せなアカンと言ってきたようです。
まぁ、ボタンの掛け違い・勢いで来たクラブ特有の組織形成が追い付かなかった・クラブ側の甘え・Jリーグの厳格さで起こった悲劇とも言えるでしょう。FC大阪の言いたいこともわかるけど、FC大阪はJ参入までにかなりの時間があったことを考えると、できませんでしたは言い訳に見られてしまったのでしょう。新スタジアムの青写真も作れるくらいでしたから、できて当然と見られたかもしれません。その新スタジアムの青写真も本当にできるのか怪しいものですが・・・。
ただ、アカデミーは来年から活動開始になるので、来年のJ2ライセンス取得は確実になるでしょう。あとは、今年の一件で腐らず、有能選手を無事に確保できるかでしょうね。来年以降調子を崩してしまうチームが多いですから・・・。