秋の新アニメ2023、今回はベスト作品の紹介です。
今期はすごく多い。実は地上波で見られなくて配信で見る作品があるんです。
一つは「陰の実力者になりたくて! 2nd season」。まぁ、いきなり前説無く始まったので、これは・・・と思ったら、話が進んでいくうちに、ハイライト的に今までの展開をぶっ込んでくるというトリッキーな作りをしていたので、まぁ何とか理解できるかなと思っていました。1期の評価は、あまりよろしくないですけど、2期に関しては、やっと面白くなるのかなという見方でいます。でも「スパイ教室」だけでいいよ、そんな失敗劇(苦笑)。
もう一つは、「グッド・ナイト・ワールド」。こちらはNETFLIXの独占配信。小学館の裏サンデーで連載していた作品のようです。まだ見ていないのですけど、全話配信が行われていて、紹介動画を見て面白そうだったので、じっくり見たいと思っています。
とまぁ、こんな感じの秋アニメのベスト作品は、どんなものになるのか。混戦必至の秋アニメを見ていきましょう。今回も上位3作品と次点になります。
今期のベストは、「葬送のフリーレン」。
やはり、この作品はよくできていた。「金曜ロードショー」で4話を見せたのが効果的でしたね。あれで起承転結がきれいにまとまって、これで作品が終わってもおかしくないくらい(ニヤニヤ)。実際仲間が集って、話が転がっていくのは5話ないしは6話以降なんでしょうけど、主人公の人間に対しての見方が大きく変わる1話で、話の全てがわかった(気になれる(爆))ような感じにも。2話以降は、仲間の主人公に対して何かを託そうとしているあたりが垣間見え、それが一緒に冒険に出る『弟子』に宿されるのかなと。
とにかく、話の流れがきれいで、感情移入をしやすい。人間のはかなさ・切なさ・まぶしいほどの輝きなどを感じ取れ、同時に魔族に対しては憎むべき存在を植え付けようとしてきますね(このあたりが如実に出るのが6話以降の様子)。
人間ドラマとして見るのも、主人公には一瞬でも、人間にとっては長い時の出来事というギャップも感じ取らせてくれる素晴らしい作品でした。未視聴の人は見ろ、それだけだ(ニヤニヤ)。
2位は、「シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜」。
こちらは、VRMMMORPGというジャンルをわかりやすく見せてくれています。この手の作品のパイオニアは、「ソードアート・オンライン」になってくるのですけど、あれよりポップで軽い作りになっているので、見ていて重くならないですし、主人公が苦労しながらもチート的な能力を発揮するあたりは、共感を持てる部分でもあります。苦労せずにチートを発揮するよりかはいいわね(ギャハ)。
あとは、特に主人公に言えるのが、キャラが立っている。いわゆる少年マンガの主人公然としていて、努力・根性をいかんなく発揮している。それでいて前向きな性格は、かなり人を引き付けるキャラセンスを持っているかなと。
唯一の欠点は、この手のジャンルが苦手な人には全く合わないという点か。ただ、万人にウケる作品だと思うので、よかったら見てほしいです。
3位は、「薬屋のひとりごと」。
前評価の付け辛い作品でしたけど、実際見てみると、1話完結の(サスペンス)ドラマのような作りになっていて面白い。主人公の頭の回転の早さや某少年探偵のような洞察力は、見ていてスカッとしますね。そうくるかと。
あとは、主人公も含め個性的なキャラが彩りを豊かにしてくれる点でしょうか。主人公と美貌の麗しい謎の男とのやり取りは、基本かなりコメディタッチに仕上がっています(もちろんシリアスな面もありますが)。それ以外にも癖のあるキャラがいい味を出していますけど、この癖のあるキャラが苦手とか陰謀渦巻く後宮という舞台が苦手という人には合わないかも。ただ、こちらも万人にウケる作り(実のところ個人的には、女性向け作品だと思っていた)なので、好き嫌い言わずに見てほしいなぁ・・・。
次点は、「SPY×FAMILY Season2」。
「SHY」・「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」・「盾の勇者の成り上がり Season 3」・「はめつのおうこく」・「経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。」と悩んだ中で、今回は続編モノですが、こちらに(「盾の勇者の成り上がり Season 3」もそうなんですけどね(苦笑))。
一番は、続きモノなのに、未視聴の人達へのフォローが完璧だった点でしょう。各キャラの詳細な説明を恐らく2話に分けて行ってくれたあたり、結構贅沢な使い方ですよ。本来のミッションについての説明があまり成されていなかったものの、それでもホームコメディであるこの作品の魅力は十分に伝わります。1期よりつまらない・子供向けにシフトしているという評価もあるようですけど、言わせておけというのが正直な感想。誰が見ても面白い作りにするということは、場合によってはハードルを下げることになるんですよ。わかりやすい展開でも、いかに味付けを変えるかで面白くもつまらなくもなるんです。これはシナリオを書いた人が苦労したと思いますよ。原作を改変することをできる限り抑えてやらないといけないのですから。
ツッコミどころもあるけど、話の展開は面白いですし、何よりキャラの特性をよくわかっている人が作ってると思います。やっぱり今期も安心安定の作りを評価して、次点という扱いですが、ここに据えます。今年の夏アニメだったら、間違いなくトップに据えたわ(ギャハ)。
次回はワースト作品の紹介です。