冬の新アニメ2024、9回目は投稿小説サイトである「小説家になろう」とKADOKAWAの運営する「カクヨム」で連載され、後にKADOKAWAのMF文庫Jで刊行されている「佐々木とピーちゃん」です。
CMがまさかの実写展開だったので、アニメで放送されるんだよね・・・と考えてしまうほど、実写になるんじゃないかと思えてしまったんですよ(苦笑)。たぶんあの実写シーン、主人公役は杉田智和さんなんだろうなぁ。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公は、冴えない平凡なサラリーマン。就職氷河期を渡り歩いてきた以外は、年齢的には中年のおっさんである。
ある時、何気なく入ったペットショップで星柄の入った文鳥を購入する。するとこの文鳥が思っていた以上に喋る。しかも自身を別の世界では高名な賢者だと。
高名な賢者だった文鳥との出会いをきっかけに、異世界転生能力を思いがけず手に入れ、同時に彼から魔法を操る力も手に入れる(ただし移動魔法に関しては、引き続き彼の力を借りることになるのだが)。異世界に行けるようになったことで、現代社会の商品を売る商人となって交易を行い、徐々にもうけが出るようになった。できることなら異世界でスローライフ生活を送ろうと思っていたのだが・・・。
というふう。
初回は1時間スペシャルというふうになっており、主人公のディティールが掘り下げられておりました。
現代社会との交易で儲ける部分は、過去にも別の作品であったんですけど、過去にあった作品と違うのは、嫌味ったらしくなっていない点でしょうかねぇ。自分で道を切り開く正攻法で挑んでいて、どこかの貴族に不快な演技で取り込んでというふうでは無かった点は評価したい。
しかし、この作品は、そこで終わりではなく、もう一ひねり加えてきたので、結構どんでん返しやジェットコースター的な展開を持っているのかなと。現代社会で異能力者として同じ異能力を悪用するものを取り締まる立ち位置になってしまって、スローライフはどこへやらとなってしまった様子。しかも文鳥の存在を知られないように気の抜けない生活を送らないといけないのも大変だと思える部分ですね。
話としては、1時間あったこともあって、非常にきれいにまとまっていて、わかりやすかったと思います。他のキャラも出てはきたんですけど、文鳥以外は、あまり大きく関わらないので、今後触れる機会が増えてくるのかなと(たぶん現代社会で異能力を見抜いた『婦警』とその上司は大きく絡むと思うが)。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。