しかし4月からは、午後1時~午後6時まで、ぶち抜きの情報番組に切り替えるという話が出ているとスポーツニッポンが報じています。
それによると、午後1時~午後3時は大阪放送局制作で、午後3時~午後6時は首都圏センター(東京)制作で行われるとのことで、全国54あるNHKの放送局から情報を収集し、ニュースをベースに地域情報・生活情報を届けるといったものになるそうです。さしずめ民放がやっているワイドショーなんでしょうけど、ゴシップ色のほぼ無いワイドショーなのがNHKっぽいですね(苦笑)。
個人的には、「ニュースLIVE! ゆう5時」を真昼間から見せられる感じになるのではないかと思われますが、SNS上では民業圧迫・NHKがやるべきではない・ワイドショー狩りに来たとやや否定的なコメントを寄せているように見えます。
ただ、過去NHKは似たようなことをやっているよねと指摘する声も上がっていました。それが、2017年~2021年までの4年間放送していた「ごごナマ」という情報番組です。
ライブ感のある番組を目指していたものの、当初午後1時~午後4時までの放送だったのが、徐々に短くなり、最終的には午後1時40分~午後3時までの1時間ちょっとにまで縮小された経緯があります。
「ごごナマ」不振の一番の理由は数字(視聴率)が悪かったことが挙げられます。平均で2%ほどで、前番組だった「スタジオパークからこんにちは」の平均3%を超えられないまま終わっています。もちろん民放の方が面白かったというのもあるでしょう。
そして、この時間帯の宿命でもあるのですけど、特別番組を編成されてしまい、視聴習慣が付かなかったこともあります。
1・3・5・7・9・11月には大相撲中継が入り、3月と8月には高校野球の中継が行われます(地域によっては夏の予選を放送することも)。さらに国会中継が不定期に入るので、まともに見られる時期がほとんどないという有様です。それによって、先述の通り数字が伴わないという事態になったのではないかと見ることもできます。
ゆえに、個人的には今までのままでいいんじゃないのと思えてならないんですね。むしろ差別化を図るなら、「列島ニュース」を地域局のピックアップ型から全国54局のNHKニュース(お昼のローカル枠)を流す方式にした方が利益になるのではないかと。平日昼間とはいえ、故郷の話題を見たい需要は一定数いるでしょうから。
それでも余った時間は再放送枠にすればいいと思います。朝ドラを流すもよし、BSで人気のある番組や地上波で流してほしいと要望の高い番組を流すもよし・・・で、枠を上手く使うふうでいいのではないのでしょうか。
大型枠の番組を再び編成するかもしれないNHK。過去の轍(てつ)を踏まぬように進むことができるのか、それとも同じ轍を踏んでしまうのか。NHKのやる気と本気が問われます。

