いわゆるなろう系の作品になるわけですが、このあたりはテンプレのように見えても、ちゃんと差別化できているか否かになってくるんですよね。そのあたりがわかりにくいので、何とも言えないのが、なろう系の最大の欠点でもあるわけですよ。はてさて、この作品は、いかに。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公は、とある王国の第七王子。しかし、前世の記憶を持っており、そこでは血筋も才能も恵まれなかったにもかかわらず、貴族に決闘をして散ってしまった、魔術の学習意欲にあふれていた魔術師だった。そのためなのか、計り知れない魔力を持っているだけでなく、生まれて早々に言葉をしゃべり、文字を読めるなど驚異的な成長も誇っていた(全ては前世の記憶のおかげである)。
ある日、メイド達から城の地下深くにある立ち入り禁止の封印書庫の話を聞く。守衛が立ちはだかり、魔術師10人掛かりで張った結界の先にある場所に、彼はいともたやすく入ってしまい、そこに封印された禁書の魔人を目覚めさせてしまうのだが・・・。
というふう。
うーむ、ご多分に漏れず、テンプレの流れが否めないものになっていましたね。はいはい、なろうなろうと言われてもおかしくない流れですけど、主人公がかわいいので許す・・・とショタコンのお姉様方なら言いかねない(ギャハ)。あのユニセックス(中性)的な風貌は、結構刺さる人がいらっしゃったのではないのかなと。
初回は、なろう系のテンプレが見られたとはいえ、前半は剣術のバトルモード・後半は魔法のバトルモードが見られ、見どころはあるんです。そのあたりは、よかったのかなと。あとは禁書の魔人は、なかなかの曲者だなぁ(ニヤニヤ)。今後隙があったら殺すとか言いながら、いい相棒になるんだねと言いたくなる、その意味でもテンプレだったりするかも(苦笑)。
結果的にテンプレにテンプレを重ねた作品なんですけど、決してつまらないふうでは無かったですね。たぶん主人公のかわいさと年齢にそぐわない人間味あふれるところから来ているんじゃないかなと。とりあえず、2話以降もテンプレを重ねた作品だったら、評価は下がるかもしれないけど、現状はまぁよしとしましょうという評価をしたいと思います。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。

