
金山駅南口では、週末イベントが行われることがあり、その際には屋台が何件か出ているんですね。コンコースにも店舗が出ている時には、それはもう大きな賑わいになっておりまして。個人的には、もっとやってもいいんじゃないかなと思っております。
そんな中で、とある屋台で、JAめぐみのの「醤油フランク」を見付けました。こちらはドイツ風の作りだそうで、明方(みょうがた)ハムの製品のようです。
ちなみに、明方ハムと明宝ハムは元々同じ明方村(現在の郡上市)から生まれたハムでして。NHKの番組で取り上げられたこと・バブル期・(食品添加物を極力使わない点から)自然食ブームだったことがきっかけで、増産体制を取ろうと思った際に、地元では賄いきれないだろうと農協の主導で隣の郡上町(現在の郡上市)に工場を移転したんですね。それが現在の明方ハムとなり、農協の動きに反発した明方村が開設した第三セクターの工場が、後に明宝ハム(明方特産物加工株式会社)となったのです。
明宝ハムの影響はすさまじく、同じく第三セクターで開業したスキー場(めいほうスキー場)の名にもなったことや明方村の名前も明宝村にもなったほど(村名変更に際し、明宝特産物加工株式会社に変っています)。
現在は平成の大合併に伴い、明宝ハムも明方ハムも同じ町の中にあります。ただ、明宝ハムは積極的に県外に展開しているのに対し、明方ハムは岐阜県内をメインに据えているので、今回のように県外で買えるケースは珍しいのです。
そんな「醤油フランク」、外はパリッとしていて、中は非常にジューシーになっています。そこに醤油の味付けをしているので、単純に脂の味わいだけでなく、醤油のコクと香ばしい味わいもまとって、フランクがとても美味しくなります。これは、ご飯に合う。
こちらは、通信販売でも買えるとのことですけど、送料のことを考えれば、地元で買うのが一番なんでしょうね・・・。幻の明方ハムと言える所以(ゆえん)なんでしょうな、このあたりが。同じ幻で売っている明宝ハムは、どこでも買えるようになったわけですから。

