2024年08月13日

いよいよ佳境に入ってきた2024年のJFLを見る

現在中断期間中なのはJ3だけではなく、何か連動しているかのようにJFLも中断中なんです。ただ、中断期間が結構長く、約1ヶ月ほどになります。ということで、残り試合13試合(一部チーム除く)になったJFLの現状を見ていきましょう。左から順位・チーム名・勝ち点・得失点差となり、また◎はJ3ライセンス取得チームになります。なお、HFCはHonda FC、栃木Cは栃木シティFC、V大分はヴェルスパ大分、MFCはミネベアミツミFCとなります。


01位 高 知(43)+20
=== J 自 動 参 入 ラ イ ン ===
02位 栃木C(33)+10
=== J 3 ・ J F L 入 れ 替 え 戦 ラ イ ン ===
03位 三 重(27) +6 ◎
04位 V大分(27) +1 ◎
05位 枚 方(26) +1
06位 青 森(25) +5 ◎
07位 HFC(24) +4
08位 沖 縄(23) +1
09位 滋 賀(22) +6 ◎
10位 鈴 鹿(21) +1
11位 ソニー(21) -3
12位 浦 安(20) -1
13位 岡 崎(18) -4
14位 武蔵野(13) -13
===JFL・地域リーグ入れ替え戦ライン===
15位 MFC(12) -17
=== 地 域 リ ー グ 入 れ 替 え ラ イ ン ===
16位 新 宿(11) -17 ◎


J参入を見てみると、首位の高知ユナイテッドSCの勢いが止まりませんね。このままの調子なら、J参入間違いなしなんですけど、外的要因で阻まれる可能性があります
昨年、高知はJ3ライセンス取得に動いたのですが、財務状況で継続審議になり、最終的に辞退した経緯を経ています。改めて今年申請したのですが、今度は財務状況だけでなく観客動員と入場料収益で引っ掛かりそうな状況に陥っています。
ひとえに春野陸上競技場のアクセスが悪いのと高知県民への周知がまだまだな点が足を引っ張る要因になったんでしょうね。入場者数に関しては残り約2万ほど、入場料収入は約600万ほど必要になります。ちなみにホームゲームは残り6試合で、既にアトレチコ鈴鹿とのホームゲームは終了しています。
正直かなり厳しいなぁ・・・と思っています。全て春野陸上競技場で開催できないというのもさることながら、稼げる試合が終わっている点がねぇ・・・。もう高知県内のメディアやインフルエンサー総動員で高知のJ参入を後押しするしか方法が無いし、アウェイのお客さんにも優遇するくらいのサービスを行わないと、ほぼ無理な気がしています。しかもタダ券をばら撒いて客数確保という手段が、入場料収入の絡みでできないので、どうすんだよこれになっていますね・・・。
高知は首位ながらも積極補強に動き、FC岐阜からは和田侑樹選手が期限付き移籍しています。何としても貢献してほしいですわ。


J3チームとの入れ替え戦に入れそうなのは、栃木シティFC・ヴィアティン三重・ヴェルスパ大分でしょうかね。このうちJ3ライセンスを既に取得しているのはV大分と三重で、栃木Cは取得に動くものと思われます。

栃木Cは、JFLでは恵まれた戦力を生かしているのと、下部カテゴリーから上がってきたチームあるあるで、対策を取れないうちに大暴れして勝ち点を稼いでいるんですよ。なので、今後は対策を練られたら、どう出るかというのが課題でしょう。
個人的には、かつて岐阜に所属していた田中パウロ純一選手が活躍しているとのことなので、またJリーグで彼の姿が見たいものです。

三重は、引き分けの数が6と手堅く勝ち点を稼いでいる感じですかね。ただ、得点数が22と少ないので、ホント守備で何とか持ちこたえているとも。だから、岐阜から山内寛之選手を獲ったんだなぁと。

V大分も引き分け数が三重と同じところを見ると、守備で何とか・・・と思ったら、守備もそんなに良くなさそう(苦笑)。2021年から指揮を執っている山橋貴史監督の戦術が浸透しているとしか言えないなぁ。ただ、このチームは観客動員数が絶望的で、こちらも鈴鹿の試合を終えているので、仮に1位や2位に滑り込めたとしても、枠を潰すだけになりそうです。


一方の残留争いの方は、横河武蔵野ユナイテッドFC・ミネベアミツミ・クリアソン新宿に絞られたかなと。マルヤス岡崎FCに関しては、たぶん現状なら降格の可能性は低いでしょう。


武蔵野・ミネベアミツミに共通しているのは、チーム事情が大きく絡んでいるのではないかと。

武蔵野に関しては、コロナ禍前にJ参入を目指したものの、観客動員数でご破算となり、2020年にはJ参入を実質あきらめるような声明を出し、Jライセンス取得の足掛かりになる百年構想クラブも脱退しています。2021年には関東1部に所属している東京ユナイテッドFCの運営会社との共同運営になりました。ただ、この合弁は東京ユナイテッドFCによる母屋(武蔵野)の乗っ取り(武蔵野との合併でJFL参入を狙ったもの)じゃないのかという見方もされており、そのことが影響したのか、2023年には提携解消に至ります。今年からは、横河武蔵野ユナイテッドFCに戻り、事実上横河電機の所有する社会人チームになった格好になります(あくまで横河電機とはスポンサーの関係)。こう見ただけでも、かなり不安定な運営になっていますなぁ・・・。

ミネベアミツミは、2023年まではホンダロックという本田技研工業のグループ会社のチームとなっていたものの、全株式をミネベアミツミに譲渡され、ミネベア アクセスソリューションズとなったことから、チーム名もミネベアミツミFCとなったわけです。その動きに翻弄されたのか、精彩を欠くふうになったのではないかと思われます。もっとも、ホンダロック時代から浮沈を繰り返していて安定していないふうだったので、一時的な可能性もありますが・・・。

新宿は、圧倒的な戦力差かなと。2021年に昇格を果たしたとはいえ、まだまだ戦力を整えられない状況が影響しているのではないかと。そして2022年・2023年の勢いも対策されたことで消えてしまったのかなとも。あとはサポーターとフロントが小競り合いを起こしている状況もチームの雰囲気に悪影響を与えているのではないかとも。フロントがサポーターグループを運営するのは、サッカーチームではなかなか聞かない。過去にプロ野球で、千葉ロッテマリーンズの応援団が行き過ぎた行為に至ったことで解散となり、一時期ロッテの社員だった方がトップになって応援団を運営したことがありますけど、あれはあくまで緊急事態的なものでしたらね・・・。ここが落ちるとまた関東リーグ1部が地獄になるので、踏ん張ってほしいのが、関東1部の本音なんじゃないかしら(苦笑)。


JFLの再開は8/31ないしは9/1からですが、一部チームは、8/18(ブリオベッカ浦安と新宿)・8/23(三重)・8/24(武蔵野とレイラック滋賀FC)に再開となります。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ

Posted by alexey_calvanov at 17:00│Comments(0) スポーツ 

コメントする

名前
 
  絵文字