秋の新アニメ2024、2回目は投稿小説サイトの「小説家になろう」が大元の作品で、後にマイクロマガジン社から刊行しているGCノベルズで連載中の「嘆きの亡霊は引退したい 〜最弱ハンターによる最強パーティ育成術〜」が原作になる「嘆きの亡霊は引退したい」です。
いわゆるなろう系の作品なんですけど、昨今は、なろう系=つまらないという作品は、前よりかは鳴りを潜めているのかなと(時に地雷級の作品がありますけど(苦笑))。実際のところ、キービジュアルだけでは、あまり何の作品なのかわからないので、実際の映像を見て判断していきましょうか。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公は、幼馴染み6人と共にトレジャーハンター(世界最強の英雄)になるべく作られたパーティの中で、唯一これといった才能を持っていなかった男。彼自身、あまりの才能の無さに、パーティからの離脱を考えたものの、仲間達からリーダーに据えられ、最強ともてはやされた今でもその地位にいる。今や、周囲の期待から、主人公の何気ない言動一つでも勘違いされ、予想しない展開を見せることにまでなる。
ある日、新規メンバー募集を掛けたところ、彼が無責任極まりない発言と起こした行動で、ひと騒動が起きてしまう。その責任を取るために、探索者協会の依頼をこなすことになるのだが、やりたくない主人公は、人任せにしようと画策し・・・。
というふう。
よくいうコレジャナイ感がよく出ている作品ですね(ニヤニヤ)。ホントは最強なんでしょ?と思っていたら、実は何にもできず、神輿に担がれた人なんですわ。政治家でもいますよね、神輿に乗せられて、周りが色々やってしまうというあの事態。つい最近就任した石破何某さんもその臭いがプンプンしますよ(ギャハ)。
・・・と、現実世界の話は、ここまでにしておいて(苦笑)、その軽薄で人でなしのようにも思える主人公の人となりが、否が応でも感じられるものになっており、コイツクズだわと吐き捨てられてもおかしくない話になっていました。あの崇高な理念(冒頭数分に出てきたトレジャーハンターになる下りの話)は、どこに行った!?
ただ、今回は、それ以外の人物も結構出てくるので、初回であれだけ出されると、人物相関図が上手く描き切れなくて、視聴者置いてけぼりなんですよねぇ・・・。もう少し人を絞ってもよかったんじゃないかと。初回が新規メンバー募集の回なので、どうしてもそうなっちゃうんでしょうけど、ちょっと見る側の配慮が欲しかった。
ただ、話そのものは、意外にも悪くない。主人公のクズっぷりを面白いと思えるなら、大丈夫でしょう。逆に嫌悪感を抱いたら、その時点で視聴を辞めるべきという、好みの分かれそうな作品になりそうです。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。