2024年10月19日

秋に東北に行く2024②

KYG03_20241005_104756425特急ひたちに乗って降りたのは、浪江駅。福島県双葉郡浪江町にやって来ました。現在でも2/3ほどが、帰還困難区域に指定されている東西に長い町です。「なみえ焼そば」で有名になりましたね。
ここから目的地まで、バスなどの公共交通機関が無いので、ひたすら歩いていきます。今回はひたすら東(海側)に歩いていきます。

その途中にあったのが、高瀬川というところ。とりあえず、堤防は残っているようなのですけど、もう河川敷が、うっそうとしているので、どこが川の境目なのかわからなくなっています。そして長い間、人の立ち入らなかったこともあってなのか、普通は川の流れをほぼまっすぐにするものなのに、ここでは蛇行しているところもありました川幅に対して川の水量が少ないので、とりあえず問題は無いと思いますけど、大雨が降って洪水が起こったら、どうなっちゃうんだろう。



KYG03_20241005_111450098浪江駅から、ひたすら東に歩いて約1時間10分ほど。少し開けてきた海岸部にポツンと建っている建物が見えてきました。これが、今回最初の目的地になる苕野(くさの)神社になります。少なくとも神話の時代からあるとされ、奈良時代には社殿があったそうです。
東日本大震災の時に、社殿などが流され、土台のみになっていましたが、帰還困難区域解除後の2023年7月に再建に向けて動き出し、その年の10月には上棟式を迎えました。そして、今年の2月に再建式が行われ、13年ぶりに神社が復活したのです。



KYG03_20241005_111640135鳥居を含めた正面から。



KYG03_20241005_111721280社殿を正面から。
見てもらうとわかりますが、社殿以外の建物は、神社周辺には全くありません遠くに工場があるくらいです。



KYG03_20241005_111851931もう一枚社殿を収めた。何かに使おうぞ。



KYG03_20241005_111838898震災の津波から残ったものもいくつかありました。



KYG03_20241005_112039618この神社の近くには、請戸(うけど)郵便局もありましたが、集落と共に流されてしまったそうです。
丁度私が、ここに向かう途中に集落を通り抜けてきたんですけど、駅からは遠いし、コミュニティバスの類も、もしあっても平日のみのようで、かなり不便だなと感じましたね。イオンがあるので、買い物にはそう困らないのでしょうけど、クルマありきの社会になってしまっているのが、今後心配ではあります。



改めて、震災の被害の大きさと震災からの復興を果たしたたくましさを感じましたここに人は住まねど、ここに住んでいた人々の想いや繋がりは、この神社を通じて残っていくことでしょう。


次は、かつての地区の学び舎に向かおうと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 18:56│Comments(0) とっくしゅ~で~す | 真面目なモノ

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