明日は、HD-2D版「ドラゴンクエストⅢ」の発売日になります。その陰で、ある魔物の名称が変更されることが明らかになりました。
その魔物とは、ホロゴースト。ドラクエⅢでは緑色、近年の作品ではオレンジ色をしたエレメント系のヤツなんですが、10/25からシルエトという名称になりました。これは、現在稼働しているオンラインゲームの「ドラゴンクエストⅩ」やスマートフォンアプリの「ドラゴンクエストウォーク」で(この魔物の名前が変更されたという明確なものはないものの)案内されました。
ホロゴーストの由来は、ホログラム(立体)のお化けというものだそうですが、ホロコーストという事象も採ったとされています。恐らく後者であるホロコーストを連想させる名称だったがために、替えられたのではないかと思われます。実際に海外版のドラクエⅧでは、この名称ではなく、今回の名称に当たる『Silhouette』に替えられています。ちなみに、ホロコーストというのは、ナチスが行ったユダヤ人大虐殺のことを指します。
あくまでゲームの話とはいえ、ナチスの行った国際的な蛮行をルーツと思われる名前にするのは、昨今の流れもあって、さすがにまずいとなったのでしょう。既に海外版では変更されていたこともあり、日本での変更は逆に遅過ぎると言われても仕方ないでしょうね。
で、今回の名称変更が初めてなのかというと、そうではないのです。
怪人系の魔物で、ごろつきというのがいるのですけど、初登場時は、さつじんきという名前でした。さすがに名前がストレート過ぎるので替えられたのではないかと言われています。配慮し過ぎという面では、こちらの方が強いと思いますけど、何かあってはいけないという配慮で替えられるのも仕方ないのかもしれません。
また、同じくダークホビットという魔物もダークポックルに替えられています。こちらは、『ホビット』という名称が著作権に引っ掛かる可能性があるためとされています。
海外展開のある作品は、海外の事情に配慮しないといけないという面もあり、仕方ないと思います。ゲーム上の話だから・・・という理由で大らかになれと言うのは、今の世の中ではナンセンスなのかもしれません。