名古屋市内で初の日の出スポットといえば、名駅のビル群、中でもミッドランドスクエアとか栄のテレビ塔(今は中部電力MIRAI TOWERとか言ってるらしいが)や東山公園の東山タワーあたりだと思います。あとは名古屋港のポートビルかなぁ・・・。昔子供の頃ですけど、見に行ったことがあります。
でも、そんなところは、メジャー過ぎるよね・・・と思い、ある意味観覧料はタダなところに行ってみようと思い立ち、朝早くに家を出て、飛び乗ったのはJR。<名古屋市内だよね?
・・・ああ、名古屋市内だよ。一旦枇杷島駅で降りるけど(ニヤニヤ)。
そこから乗り換えたのは、東海交通事業の運営する城北線。全国でも珍しい政令指定都市を走る第三セクターの鉄道路線です。ちなみに、東海交通事業はJR東海の子会社で、普段は改札業務やお店(ベルマートキオスクなど)・自販機の管理を行っています。

キハ11というヤツで、この単車で運行しています。もちろんワンマン。整理券を取って、運賃箱にお金を入れるという都会の列車ではありえない仕様(苦笑)。
それでいて、高規格に整備されたレールなのに架線が引かれていないので、電車ではなくディーゼル車が走る。ICカードなんて使えるわけがない。どうしてそうなったのかは、話すと長くなるので割愛。平たく言えば、借金を返済中なのに、余計な投資をするとまた借金が増えるから。少なくとも2032年の完済時までは何もいじれないのが、城北線の現状なんですね・・・。

ということなので、途中の小田井駅で下車して、初日の出を待つことにした。すると、同じようなことを考えていた付近の住民と思しき人達でホームが埋まってた(苦笑)。下車した人は私と数人くらいだったから、たぶんそうだ。
この小田井駅、ビルに換算すると地上6階くらいの高さにある要塞のような駅で、見晴らしがいいことでも知られています。もっとも、城北線の駅は、乗った枇杷島駅以外は高架駅なので、見晴らしだけはいい。ホ ン ト 見 晴 ら し だ け は 。
そんなこともあり、駅からは名駅のビル群が見える。日の昇る方には、ザ・シーン城北という名古屋で最初にできたタワーマンションも見える。お向かいさんは御嶽山というCMもやっていたことがあるあのマンションです。

このまま見えないんじゃないかなと思ってたら、マンションとマンションの合間から何とか顔を見せたので、パチリと撮ったのが、コイツです。1/1の記事のは、もう少し顔をのぞかせたものを使いましたけど、どっちにしようか迷って、そっちにしたんですよね。こっちの方が、初日の出感は強いから、こっちでもよかったかなと今は思っています。
ちなみに、この後歩いて5分ほどにあるコンビニで温かい飲み物と軽食(おにぎり)を買って帰ってきたら、誰もいなかった(爆)。これが城北線の休日ダイヤの日常なのねと思い知らされる。

乗って10分少々で、終点の勝川駅に着きます。単線にホームがあるだけのシンプルな駅ですけど、ここが終点なんです。

その証拠に、現在はJR勝川駅までは、歩いていくというトンデモ乗り換えになっています。それでも昔に比べたら乗り換えしやすくなったと思います。というのも、案内も出ていますし、駅前が整備されて、遊歩道が整備されたので、駅のロータリーまで回り込むこともなくダイレクトに駅構内に入れるようになりましたからね。
初めて城北線に乗った感想は、都会にあるのにキハ11という名松線でしか乗れないレア車両に乗れて、しかもバス並みのダイヤに遭遇するなんて、何とももったいない路線なんだろうと思わされました。とはいえ、これ以上アップデートしてしまうと、ただでさえすごい借金なのに、さらに加算されてしまうのだから、下手に触れられないかわいそうな路線でもあるのだと実感しました。ホントならエレベーターとかも設置したくなかったんだろうけど、バリアフリーとかいう理由でやらざるを得なかったんだろうなぁ・・・。
また乗りたいかといわれると悩みどころですけど(ニヤニヤ)、ネタで乗るのはアリです。この路線の現状を知った上で、ローカル線の是非を考えるのは、決して無駄ではないと思いますし、JR東海が課せられた無慈悲かつ理不尽なこの路線の借金を感じ取れればと思っています。

