この作品は、いわゆるなろう系ではないんですね。もうタイトルでなろう系なのか否かを見分けることは、ほぼ不可能なのかもしれない(苦笑)。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公は、しがないサラリーマン。入社からほどなくして出世コースから外れ、海外赴任に飛ばされて、軌道に乗ったかと思ったら、また別の海外に飛ばされを繰り返していた。
ある時、とある海外での赴任中にバイク事故に遭い、異世界に転生することとなった。すると、目の前には魔王とその幹部達が・・・。何でも魔王が彼の働きぶりを評価して、ヘッドハンティングしてきたのだ。
しかし、その人事に幹部達は真っ向から反対する。そこで、彼らに納得してもらうのを兼ねて、いわゆる入社試験を行うことになったのだが・・・。
というふう。
初回は、ミノタウルスとの交渉が焦点になっていましたけど、どうも交渉が決裂してしまったんじゃないかと考えていた前任者に、どうやってもひっくり返せないと言ったばかりか、部屋にゴミをまき散らしていると嘆いてもいました。しかし主人公は、感情が高ぶる交渉はいいことで、もっと条件を詰めたいという状況だったことを思い出し、それをミノタウルスにぶつけてみたわけです。そして、前任者がゴミと思っていたものは、わらを敷いて寝ることでベッドを壊さないようにという配慮をミノタウルスはやっていただけのことだということを教わり、わらを部屋に敷いてあげたのだそう。つまり認識のずれだったそうです。
ただね、これがなかなか気付きにくいとは結んでいますけど、これをあれだけの幹部がいて、かつ全てを悟っていると思われる魔王がいるのに、それを進言できないのはなぜなのかと。魔族と亜人の対立も原因かもしれないけど、魔王が仲裁役になっているのならば、そこで今回の件は話せるんじゃないのと。あまりに人を試し過ぎて、交渉が本格的な決裂になりかねなかったんじゃないのかと思えてならんのよ。本当の意味での無能は、魔王をはじめとする幹部一同様じゃないのかねと、この件を見て思ってしまいました。彼がいなくても何とかなるんじゃなかったのかという点で見ると、少々今回の行動には問題がありますわ。
今後、主人公がいなくとも解決できるはずの問題を主人公に解決させる、つまり手柄を譲るような行動で、主人公すごいとなるのであれば、魔王軍の国レベルがお察しだけじゃなく、本当はなろう系なんじゃないのとツッコみたくなりますわなぁ・・・。面白い・つまらないのレベルじゃない部分で言わないといけないのは、かなりキツいねぇ・・・(汗)。
放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。

