ワンセグと聞いても、今の世代にはピーンと来ないかもしれないでしょう。手っ取り早く言えば、ケータイで見られるテレビ機能です。13セグメントある周波数の中の1セグメントの部分で見られるようにしたもので、その1セグメントをケータイなどの移動端末(ケータイの他にカーナビ・携帯音楽プレイヤーなど)で見られるようにしたものです。これでもステレオ放送には対応しているんですよ。なお、残りの12セグメントで視聴することをフルセグといいます。
ワンセグのメリットは、フルセグでは視聴しにくいエリアでも見られる点で、薄く広がっているからこそ拾いやすいのでしょう。ただ、画質はそんなにきれいではないんですよ(苦笑)。きれいに映る時は、そりゃきれいなんですけど、映りにくいところだと、モザイクのような画質になる(泣)。
そんなワンセグは、2010年代の半ばまでがピークでした。その間に起こった東日本大震災では、ワンセグが見られたことで、貴重な情報を得られたという人もいました。
しかし、スマートフォンの普及に伴い、ネットの普及が進んでからは、徐々に対応端末が減っていき、2019年に最高裁がワンセグ付端末での視聴にはNHKの受信契約と受信料が義務付けられてからは、対応端末が事実上消滅しました。
昨今、大きな地震や大規模な自然災害が起こっているだけに、ワンセグのような携帯端末での視聴の重要性は高まっていると思うので、今からでもワンセグ視聴は受信料を掛からない方向に見直せないのでしょうか。

