2019年07月19日

夏の新アニメ2019 その16 BEM

夏の新アニメ2019、16回目は1968年に放送されたテレビアニメ「妖怪人間ベム」のリメイク作品「BEM」です。
原作の放送開始から去年で丁度50年。それを記念して作成されたとも言えますが、その前に2017年に原作の再放送、2018年に原作のリメイクである2006年放送版の再放送とショートアニメ(コメディタッチのもの)が放送されています。もちろん、それ以外にも、マンガ(1993年~1995年にエニックス(現スクウェア・エニックス)の月刊少年ガンガンで連載)、テレビドラマ(2011年に日本テレビ系で放送)、パロディ作品など様々に展開されています。再放送で原作を見たという人も多いでしょう。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


運河を隔てて富める者集う地域と貧しい者が集う地域とに隔てられた街があった。

かつて富める者が集う地域で刑事をしていた女性は、貧しいものの集う地域へと転任されることとなった。彼女が見たものは、廃退としている地域の現状とそこに順応し全く機能していない腐り切った仲間(警察官達)だった。

その地域では、不可解な事件が連続して発生していた。その正体を突き止めようと彼女は1人捜査をするのだが、逆に異形の者に殺されそうになる。その時、彼女を救ったのが、異形の者と戦う人間になりたい異形の者だったのだ。



というふう。


原作では、ベム・ベラ・ベロの3人が親子のような設定で出てくるのですが、今作の場合は少々違い、ベラがベロの姉的な存在で登場します。また、同じく3人共が人間になるために様々な事件を解決するという流れでしたが、この作品では、ベムとベラが人間になるのが積極的なのに対し、ベロは人間になることに消極的(人間の闇の部分を見過ぎてしまっているため)というふうになっています。まぁ、腐敗した地域にいるのだから当然の流れと言えば当然か(苦笑)。
作品そのものは、スタイリッシュでオシャレな作りとなっています。ともすれば地味な展開ですけど、3人の立ち位置をベムがメインでしか描かれていないのに、きちんとわからせるあたりは立派です。また安直なリメイクにするのではなく、少しずつアレンジを加えている点でも評価したいです。


今後は3人に絡む人間の関係がフォーカスされていくのでしょうけど、楽しみな作品になりそうです。


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 23:26Comments(0)