2019年12月17日

「いだてん」面白かったのにね

先日、大河ドラマ「いだてん」が終了しました。しかしながら、視聴率は低調を極め、平均視聴率は8.2%と過去最低を記録し、史上初の一ケタ台の平均視聴率にもなったのでした。ちなみに、初回は15.5%とまぁまぁよかったものの、第6回で1ケタに落ちてから二度と2ケタに戻らなかったそうです。


最大の原因は、時代が現代と過去を行ったり来たりし過ぎて視聴者が付いていけなかったとされています。しかし、この設定でなければ、この作品は生きてこなかったんじゃないかとも思えるんですね。あとは現代(昭和30年代)と過去(明治~戦前)が同じように見えるとか、オリンピックと落語という二兎を追って一兎も得られなかった点、さらに国策のにおいがするなど理由は様々あるのかもしれないですが、序盤の『つまづきポイント』だけ乗り越えられれば、本当に面白い作品だったんだと思ってます。

特に金栗四三が事実上現役を退いた第1次世界大戦以降、金栗が女子生徒にスポーツの魅力を伝えていくあたりから俄然面白くなってきます現代に登場する五りんの祖母であるシマの涙ぐましい努力がまた心に響いてくるんですね。
そして五りんの父親である勝と母親であるりくとの出会い、さらに勝が満州で見た「富久」を絶品と評価したことが五りんと志ん生を結び付けていた意外な事実とかがわかってくると、これまたこの作品の壮大さがわかってくるんです。もっと言えば、金栗四三・田畑政治・五りん・志ん生という点がオリンピックで繋がっていく様を見ていくと、やはり壮大さという点で驚きをもって見られると思うんです。


数字で推し量れないものが、この作品にはあるんですけど、いかんせん初っ端でケチが付いて、以後それっきり。誠にもったいないです。再放送が無理なら、レンタルでもいいので見てほしいなぁ・・・。


人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  

Posted by alexey_calvanov at 23:28Comments(0)