フィデル・カストロ元議長はキューバで生まれ育ち、弁護士として活動していました。しかし、当時のキューバは貧富の差の激しい国でもありました。
若くして弱者の救済に明け暮れ、理想の国家造りを目指していたフィデル・カストロ元議長は、政治家になろうとしたものの、軍人上がりの政治家でクーデターを起こしたバティスタ元大統領に政権が移行したことで、選挙が無効になったため、武装蜂起を起こしますが、捕まってしまいます。最終的には恩赦で釈放されるものの、国を追われる格好になり、メキシコに亡命しました。その時に出会ったのが、チェ・ゲバラ氏だったのです。
ゲバラと共に再び革命を起こすことを決めたフィデル・カストロ元議長は、キューバ南東部から武装蜂起を起こし、国中に浸透。最終的にバティスタ政権を倒し、キューバ革命を成し遂げました。
その後も類稀なるカリスマ性を発揮し、社会主義化を目指します。ソ連との関係を重視し、アメリカと断交し、キューバ危機に陥っても、バランス感覚のある外交で乗り切るばかりか、キューバのインフラや民族間の隔たりも整備し、安定した国にしたのです。
ソ連崩壊後はアメリカからの厳しい経済制裁がボディーブローのように効いていたものの、国が崩壊することもなく、亡命者が増えてもむしろ支持者の結束力は強まったとも言えます。
しかし、身体的な衰えが目立ったため、2008年に政権を弟のラウル・カストロ議長に譲ることになります(実際は2006年から暫定的という形で政権移行が進んでいた)。政権移行後もカリスマ性は衰えず、国営テレビや党機関紙などで動向が伝えられることもあり、影響力は大きく残っていました。
そして、今日国営テレビでラウル・カストロ議長を通じて死去が伝えられたのです。もっとも、2016年4月にフィデル・カストロ元議長は地震の最期を悟ったかのような発言をしていますから、覚悟はできていたものと思われます。
ちなみに、日本の安倍晋三首相との会談(2016年9月)が、公式の最後の外国首脳との会見になりました。
イデオロギーは違えど、信念を曲げず、最後まで清貧を貫いた類稀なる政治家だったと思います。社会主義国ながら、他の社会主義国に見られた自身の肖像画や銅像を建てるのを嫌がったと言います。彼の決して偉ぶらなかった点は、他の政治家も見習うべきところでしょう。
そして、キューバを平等に均(なら)しただけでなく、医療などでは惜しみなく他の発展途上国に援助を行っています。軍事面での援助(いわゆる革命の輸出)ばかりが目立つのですが、ソフト面でも大きな貢献をしています。
今後のキューバがラウル・カストロ議長で回るのかどうか、世界が注目することでしょう。アメリカ大統領がキューバに対しても厳しい人と思われるドナルド・トランプ氏になったため、特にアメリカとの友好ムードに水が差されないか心配です。今はアメリカ無くしてキューバも動かないと思っているので、なおのことです。
2014年01月27日
バカモン・・・
「サザエさん」の磯野波平役、「機動戦士ガンダム」のナレーション役など長きにわたってアニメや映画の声、お芝居、テレビ・ラジオのナレーションを務めてきた永井一郎さんが急死しました。
永井さんは広島県にある放送局の中国放送でナレーション録りを行い、食事を取った後、同市内のホテルで宿泊。ところが翌日(つまり今日)チェックアウトの時間になっても部屋から出てこない永井さんを不審に思い、ホテルの従業員が泊っていた部屋へ確認しに行ったところ、浴槽で永井さんが倒れていたのを確認したのだそうです。死因は心不全だそうですが、恐らく部屋と浴室との温度の違いによるショック死じゃないのかと思えてなりません。
永井さんは、特別編成になった1/25のTBS系番組「情報7days ニュースキャスター」でもナレーションで出演。闊達なしゃべりを見せていました。自身の演じた波平さんに関する話題にも、(犯人に対して)バカモンと一喝することもありました。
ただただ、ショックですね。つい先日まで元気にナレーションをしていた次の日に下手をしたら亡くなったことになるわけですから。本当に惜しい人を亡くしたと思っています。何せ彼の代わりのできる人って誰がいるんだと心から思っているわけで。波平さん誰が代役でやるの?今やってる番組のナレーション誰が変わりに引き受けてくれるの?関係者じゃなくとも、そのことだけが頭の中を掛け巡っていますね・・・。
ご冥福をお祈り致します。
永井さんは広島県にある放送局の中国放送でナレーション録りを行い、食事を取った後、同市内のホテルで宿泊。ところが翌日(つまり今日)チェックアウトの時間になっても部屋から出てこない永井さんを不審に思い、ホテルの従業員が泊っていた部屋へ確認しに行ったところ、浴槽で永井さんが倒れていたのを確認したのだそうです。死因は心不全だそうですが、恐らく部屋と浴室との温度の違いによるショック死じゃないのかと思えてなりません。
永井さんは、特別編成になった1/25のTBS系番組「情報7days ニュースキャスター」でもナレーションで出演。闊達なしゃべりを見せていました。自身の演じた波平さんに関する話題にも、(犯人に対して)バカモンと一喝することもありました。
ただただ、ショックですね。つい先日まで元気にナレーションをしていた次の日に下手をしたら亡くなったことになるわけですから。本当に惜しい人を亡くしたと思っています。何せ彼の代わりのできる人って誰がいるんだと心から思っているわけで。波平さん誰が代役でやるの?今やってる番組のナレーション誰が変わりに引き受けてくれるの?関係者じゃなくとも、そのことだけが頭の中を掛け巡っていますね・・・。
ご冥福をお祈り致します。