2022年02月28日

【百年】新たなクラブと停止になるクラブが発表【構想】

Jリーグライセンスをもらうために必要なJリーグ百年構想クラブ。このライセンスが認められれば、Jリーグ入りも近付くので、是が非でも欲しいものになります。


今年のJリーグ百年構想クラブの認定が発表され、4クラブに承認が下り、1クラブに資格停止処分が下りました

新たに認定がされたクラブは、宮城県にあるコバルトーレ女川、東京都にある東京23フットボールクラブ、高知県にある高知ユナイテッドSC、沖縄県にある沖縄SV(エスファウ)になります。元々Jリーグ入りを強く要望していたクラブでもありました。この中で、高知のみJFLに所属し、他3クラブは地域リーグに所属しています(それぞれ東北1部、関東1部、九州)女川と沖縄は全国地域サッカーチャンピオンズリーグの常連ですから、ご存じの方も多いでしょう。
女川は2017年にJFLに所属していたものの、1年で降格。以降なかなか地域リーグから脱出できません。今回の一件でJFL復帰を果たすきっかけになればいいかなと思っています。
一方で高知は念願の百年構想クラブ入り。あとはJ3ライセンスさえクリアできれば、順位と観客動員など諸条件達成でJ3参入を果たせますコロナ禍でライセンスの条件が厳しくない今だからこそ狙い時でもあります。Jリーグ空白県なので、早めに決まることを望みますけれども、もしJ3入りが決まっても、2023年からJFLへの入れ替えが始まると、一番厳しい場所に立つのではないのでしょうか。
沖縄はJFLまでの壁が極めて高くもがき苦しんでいる印象で、当初は圧倒的な力で勝ち抜けていたものの、ここ数年はギリギリで九州リーグトップ通過というふうですね(2020年はコロナの影響でリーグさえ開催していなかった)。女川同様、今回の一件でJFLに入れる原動力になればいいのですが・・・。
東京23は南葛SC・クリアソン新宿に続く23区3番目の百年構想クラブ。現状では新宿が一番Jリーグ入りに近いクラブですけど、新宿がもたつくと南葛や東京23にもチャンスが巡ってくるでしょう。23区にあるクラブは、スタジアムをどうするのかが最大の課題になりますが、決まってしまえば一気にJリーグに向かえる実力はあるだけに、今後初の23区クラブ誕生レースが激しくなるのではないのでしょうか。


新しく百年構想クラブ入りが認められた一方で、鈴鹿ポイントゲッターズが百年構想の認定を一時的取り消されることになりました。
鈴鹿は片八百長疑惑・持続化給付金の不正受給・告発者への金銭の提供など様々な疑惑が浮上しており、同じ日にJFLの規律委員会が鈴鹿の懲罰対象になる行為があると結論付けたため、後日日本サッカー協会から処罰が下ることになっています。
鈴鹿が百年構想クラブに復帰するためには、ガバナンス体制の改善とステークホルダーからの支援継続がなされることとされています。過去に懲罰行為のあった奈良クラブの時とほぼ同じ処罰なので、復帰までには時間は掛からないと思いますけれども、一件一件が重い事象なだけに、一歩間違うと長引く可能性は否めません。特に日本サッカー協会の処罰が気になるところ。三浦知良選手を獲って注目を浴びているクラブなだけに寛大な処置で済ませたいと本音は思っている人達がいるかもしれませんけれども、今後のJリーグ入りの透明性とアマチュアサッカーの未来に賭けても公明正大な処分を願うところです。


なお、百年構想入りを目指していたおこしやす京都ACは、普及活動に関する条件が未充足・財務状況とガバナンス体制にも課題が挙げられたため、認定が見送られました。しかし、京都AC側が再度申請を行ったため、5月末の理事会以降に再度裁定した結果が出るとのこと。諸条件をクリアして決まってほしいですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:36Comments(0)

2019年11月11日

世界で最も過酷な昇格劇、ファイナルラウンドへ

全国地域サッカーチャンピオンズリーグが現在開催中ですけれども、11/8~11/10まで開催された予選ラウンドが終了し、決勝ラウンドに進む4チームが決定しました。


Aグループは、北信越リーグ優勝の福井ユナイテッドFC(旧サウルコス福井)、東海リーグ1部優勝のFC刈谷、いわゆる輪番枠で出場のFC徳島、九州リーグ優勝の沖縄SVの4チームで争われ、2勝1分(勝ち点7)の福井が勝ち抜けました
Bグループは、北海道リーグ優勝の北海道十勝スカイアース、東北リーグ1部優勝のFCいわき、関東リーグ1部優勝のVONDS市原FC、全国社会人サッカー選手権大会で優勝したFC TIAMO枚方の4チームで争われ、2勝1分(勝ち点7)のいわきが勝ち抜けました
Cグループは、いわゆる輪番枠で出場のブランデュー弘前FC、関西リーグ1部優勝のおこしやす京都AC、中国リーグ優勝のSRC広島、四国リーグ優勝の高知ユナイテッドSCの4チームで争われ、3戦全勝(勝ち点9)の京都ACが勝ち抜けました
A・B・Cリーグの2位の中で最も優秀だったチームに与えられるワイルドカードは、沖縄・枚方・高知の3チームが2勝1敗(勝ち点6)と並んでいたため、得失点差での争いになり、激戦の末、得失点差+6で終わった高知が勝ち進みました(沖縄は得失点差-3、枚方は同0)


・・・見ているだけで激戦だわ(汗)。過去にこの激戦をくぐり抜けて今のあるJチームもあるわけですから、他人ごとではないと思う人も多い(特にこの厳しい状況を知っているサポーター)のではないのでしょうか。

Aグループは激戦になると言われていた中で、旧サウルコス時代からの常連である福井が順当に勝ち進んだとも言えます。沖縄も健闘したのですが、福井に6点取られたことで実質勝ち進む芽を奪われてしまったのかなと。ただ、天皇杯・全国社会人サッカー選手権、そしてここでの経験と初物尽くしで得た経験が、来年の昇格劇に向けてきっといい方向に動くものと願っています。
Bグループも激戦になると言われていた中で、初出場のいわきがプレッシャーに負けず勝ち抜きました。やはり過去ジャイアントキリングを何度も成し遂げたチーム。全国社会人サッカー選手権準優勝、東北1部リーグ無双の実力だけあって、これだけ強いのかなと。地獄の関東1部リーグを勝ち抜いた市原、全国社会人サッカー選手権優勝の枚方、北海道リーグ優勝の十勝は及びませんでした。特に市原はショックでしょう。来年も地獄の関東1部リーグを勝ち抜かないといけないのですから・・・。
Cグループは、実力伯仲でどこが勝ち抜くかわからないと言われていましたが、蓋を開けたら京都ACの独り勝ち。しかもここからワイルドカードが出るというオマケ付に。最後の最後で決まったSRC広島があまり準備をできずに草刈り場になってしまったのかな・・・。ゆえに高知がワイルドカードを掴めるきっかけになったんでしょう。


さて、福井・いわき・京都AC・高知の4チームで争われることになったJFL昇格争い会場がJヴィレッジスタジアムということもあって、いわきが断然有利となっております。いわきが1枠持って行くと仮定すると、Cリーグを無双した京都ACが有利かなと。もしいわきがコケると、福井にもチャンスが巡ってくると思います。申し訳ないけど、高知は草刈り場になると思います。
決勝ラウンドは、11/20から開始され、1日おき(2試合目が11/22、3試合目が11/24)で次の試合が組まれることになります。日程感覚が開いて少し楽になっているとはいえ、激戦であるのは変わらない。ゆえに開いている日程でどう立て直すかがポイントになってくるでしょう。


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Posted by alexey_calvanov at 23:20Comments(0)