2014年12月08日

IT化の盲点

先週大寒波に見舞われた日本列島。その中でも日本海側と四国・中国地方の山間部では季節外れの大雪になったところも現れました。特に徳島県では愛媛県との県境沿いで車が立ち往生する騒ぎになったり、つるぎ町で孤立した世帯の一人と山寺に向かおうとしていた住職と職員が亡くなるという事態が起こっています。いずれも徳島西部・山間部という元々不便なところで起こったところでもあります。
しかし、徳島県はその不便なところでも利便性を高めようということでIP電話や光ファイバーを引いているところが多かったのです。


徳島県は山間部の多い地域という事情、NHK以外の民間のテレビ局が1つ・ラジオ局が2つしかないという事情に加え、関西に近いという事情もあり、光ファイバーを引いて関西圏のテレビを見られるようにしているところが多かったのです。それに伴いIT化が進んでおり、前述のようにIP電話や光通信が積極的に使えるようになり、実際企業誘致に働いているケースもあります。

ところが、先日の大雪で電線に融雪する事態が頻発し、これに伴った停電でIP電話をはじめ電化製品が使えない事態が多発しているのだそうです。今回の孤立地帯での死亡劇では、家で電気を利用した暖房器具やIP電話を常備していることが災いし、恐らく凍死したのではないかと思います。


もしもの時に備え、電気を使わないで着火できる石油ストーブや石油火鉢(ホームヒーター・サロンヒーター)といった『アナログ』な暖房器具を用意しておくべきなんでしょうね。電話に関しても、アナログな電話回線が用意できればベストですけれども、それができない場合は最低でも携帯電話、できれば衛星電話や防災無線を用意するべきでしょう。ただ、衛星電話・防災無線に関しては個人での用意はなかなか難しいので、自治体の協力が不可欠になるでしょう。
いずれにしても、一番は早い段階で孤立することを防ぐこと大雨や台風の時と同様に、集団避難して安全に過ごせる場所を確保し、素早い救助を行えるように整備すべきだと思います。


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Posted by alexey_calvanov at 23:59Comments(0)TrackBack(0)