FC岐阜のゴールキーパーを務めている高木義成選手が今シーズン限りでの引退を表明しました。
2000年に大学を中退してヴェルディ川崎(現在の東京ヴェルディ)に入団。東京V在籍中に挙げた、史上4人目のゴールキーパーの得点、しかも最長距離(89m)での得点は、恐らく未だ破られていないものになっていることでしょう。
社会貢献活動にも篤く、与論島を故郷と述べてオフシーズンには必ず訪れることでも知られています。そしてツイッター・フェイスブック・インスタグラムを得意技としているほど定期的に(主にツイッターで)自身の1日を報告している人でもあります。
何より、岐阜のファン・サポーターにとって高木選手といえば、「のうりんおじさん」。自身が白鳥士郎さんが書いたライトノベル「のうりん」のテレビアニメを鑑賞したことがきっかけで、作者と対面。以降作者が「のうりんおじさん」と呼んだことで、公式になり、以降親しみを込めてそう呼ばれるようになりました。それ以外の、特に東京Vのファン・サポーターからはピンクのユニフォーム(高木選手在籍当時、東京Vはゴールキーパーユニフォームがピンク色だった)に愛着を持っていたことから、「ピンク(さん)」と呼ばれることが多かったそうです。
岐阜に移籍した初年度は何度も窮地を救ってくれたという印象がすごく強かったです。初スタメンだったギラヴァンツ北九州戦のファインセーブ連発は今でも印象に残っていますし、ケーズデンキスタジアム水戸でのキレたあの時も印象に残っています。チームのことを考えている姿がまじまじと伝わって来ましたよ。やじって申し訳ないと同時に、チーム・ファン・サポーターへの愛情を感じさせてくれました。
今年はビクトル選手が加入したことで押し出される格好になり、控えでの姿でしか見られなくなっていました。試合前練習の時の姿を見ていると、去年見られたキレが見られなくなった感もあり、ビクトル選手がよすぎたということを差っ引いても、もう厳しいのかなと思って見ておりましたけど、やはり引退ですか・・・。寂しくなります。
お疲れ様でしたと言いたいところですが、まだまだ試合は残っています。そして、高木選手が所属していた名古屋グランパスエイト・東京Vとの試合もあります。しかも岐阜のホームでです。勝って花道を飾ってあげたいと思います。どの試合までメンバーに連ねるのかわかりませんが、恐らくホーム最終戦になる湘南ベルマーレ戦までではと思っています。それまでに岐阜がプレーオフに行ける順位まで上がってほしいものです。
さらなる高みに向かう私達が、今そこから降りんとする高木選手に心配を掛けさせないためにも、彼を笑顔で送り出そう!