というわけで、今回のベストは、「ひだまりスケッチ ハニカム」。
これはね、続きモノだけど新規の人にも既存視聴者にもきちんと配慮された番組構成をしているに尽きる。だから4期も続いたんだと思うし、連載も長いんじゃないのかと。今期で初めて見た人が気に入って前のシリーズを見てくれる・・・といういい循環を生み出し、ますますシリーズ続行に貢献してくれるというふうになるんじゃないのでしょうか。
ある意味、こういった作品が理想の作品だと思います。
2位は、「中二病でも恋がしたい」。
今期のオリジナルでは一番いいんじゃないかと思いますね。京アニだからという理由は実に単純で一種の危険な見方だと思われるといけないので、きちんと理由を挙げておくとします(苦笑)。
まずは、話の起承転結が同じふうでもクドくない。主人公のツッコミが毎度ヒロインや他の人物に幾度となく入って来ても、「ご愁傷様」と言って笑って過ごせる(あるいは一緒に嘆く)ことができる、ある種の共感を持って見られるのがいいところなのではないのでしょうか。
あとは、妄想戦闘の妙なカッコよさと痛さ、そして現実とのギャップ、その全てをワンシーンや数分で見事に表現できているなと。
2話や3話の(妄想中の)戦闘なんかは、妄想にしてはひど過ぎるだろうと思わず大笑いしてしまいましたよ。
それでいて、ヒロインがかなりかわいく描かれているシーンもあったりと男を上手いこと掴んでやがると(笑)。
3位は、「好きっていいなよ。」。
やっぱり女子向け作品はいい作品が多いと立証してくれました。
大きいヤマというのは、それほどないものの、起伏の少ない主人公が、段々人間らしさというのか女の子らしさを出していく過程がヤマのような役割を果たしているんですね。ヒーローに当たる男は、どこか抜けてる感じもあったりするものの、なかなかいいんじゃないのと。
そして、彼女にちょっかい出すヤツらも相当アクが強い。ストレートな文言はあまりないものの、主人公を見世物小屋にいる何かのような目で見ているようにも。
で、悩んだのが次点。悩みに悩んだ末に、「さくら荘のペットな彼女」をば。
コメディとシリアスのキレのよさが大きなポイントになりました。ただ、もう少し主人公とヒロインの関係が(仕方ない部分もあるんですけど)希薄というのか煮え切らないというのか・・・。他のキャラでも上井草の存在があまりにも際立ち過ぎてそっちに持って行かれてしまいそうな気も。サブキャラとのアンバランスが解消されれば、いいところまで行っていたので惜しいです。
次回はワースト3の作品を紹介していきます。

