2013年11月07日

日本デザイン振興会「安倍晋三が気に入らないので大賞はなしです」

あげりゃいいじゃん、正直なところ。


今年のグッドデザイン賞、この賞のノミネートだけでも大変名誉なことですが、特別賞や金賞、ましてや大賞なんて選ばれたらとても素晴らしい商品・対象物とも言えるわけです。

そんなグッドデザイン賞、大賞は投票結果で選ばれるものなのですが、1位を取った商品が日本デザイン振興会が「最も優れたデザインとは認めがたい」ということで該当なしになるという史上初めての出来事が起こったのです。


で、今年の1位は何だったのかというと、Googleが製作してるGoogleマップ地図の正確さと扱いやすさで評判の高い電子地図です。iOS 6.0に搭載されていた地図アプリケーションがあまりに誤表示が多かったために、Googleマップを使って下さいとアップルに言わせた問題は記憶に新しいところ。あの一件でGoogleマップは世界的に信用の高い地図になりました。
そのGoogleマップが投票で1位になったのにもかかわらず、このことを政府に報告したらダメと言われたために、「最も優れたデザインとは認めがたい」という理由で受賞されなくなってしまったのです。様々な場所で突き上げを食らうのを恐れてか、「グローバルデザイン2013」という特別賞という賞を設置して、日本デザイン振興会会長賞として賞を与えるということで丸く収めようとしているのです。


どうも、Googleマップで表記されている日本の領土や領海が不適切(例として竹島・沖ノ鳥島や日本海の表記)ということで、賞を与えられないとのことだそうです。


まぁ、心情的にわかりますけどね。我が国の領土や領海がその表記の通りにされていないというのはとても不快ですし。
しかしながら、それを通り越してこの地図が非常に便利であることは明々白々なのに、そのためだけで不適切にするのは少々行きすぎなのではないかなとも思います。ましてや現在の政権は安倍晋三首相率いる、ともすれば右傾化した内閣どうもナショナリズムの煽りをGoogleマップにぶつけてないかいなとも思えるわけです。
表記問題がおかしいのであれば、受賞の際に苦言を呈せばいいだけのことであって、機能面が悪いとか革新性がないかのような感じで切り捨てるのは少々問題だと思います。過去に外国製品にも賞を与えている実績がある(例:IBMのThink Padシリーズやダイソンの掃除機)のですからなおさら異様に感じるわけです。
ちなみに、2位にイプシロン(ロケット)が入っていることから、もしかするとイプシロンをトップに据えたかったのではないかという穿った見方もできるわけです。
あと、差が開いてないからあげないと言ってますけど、iOS 6の問題で信頼性が増したという『きわめて顕著な功績』があるんですけどねぇ・・・。何でこう安倍首相というのは、こうも独善的な考えをしてるんだろうな・・・と。まるで子供が駄々こねてる感じですね。


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Posted by alexey_calvanov at 23:54Comments(0)TrackBack(0)