脂が乗っていると美味しいサケ(サーモン)。塩焼きはもちろん刺身も美味しいですね。
その白子は食材としてまれに提供される以外は捨てられているのだそうな。食べたこともないので何とも言えないですが、もったいない。
しかし、アイシンの関連会社であるアイシン・コスモス研究所で、サケの白子を使ってレアアース(希土類)、特にその一つであるツリウム・ルテニウムが採集できるようになったという研究結果が発表されたそうで。
通常、レアアース採集のためには、特殊な薬品類を使用するため、手間や費用が掛かるだけでなく、薬品による人体への影響もあり、厄介なものとされていました。
既にリン酸を利用することでレアアースを分離できることはわかっていたのですが、今回サケの白子に大量に含まれていることが判明。それを乾燥させ粉末状にし、レアアースに溶かすことで吸着するため、回収が容易になったということです。
前述の通り、サケの白子はほとんどが捨てられているため、コスト的には全く問題ないくらいに安い。加工も容易なため、レアアースの回収にはもってこいになるわけです。また特殊な薬品を混ぜることで全てのレアアースに対応できるというのだから、これは結構オイシイ。
そういえば、南鳥島でレアアースが大量に取れることがわかっていますけど、深海にあるため採集の際に膨大なコストが掛かるということ。でも、その膨大なコスト軽減の一助になるのであれば、日本の資源開発に大きな役割を果たすのではないのかなと思いますね。もちろん、この技術は日本の大きな強みになるのは言わずもがな。この技術は世界に大きく売り込めますなぁ。
国内(北海道産)鮭(秋鮭)白子2キロ入り