2012年に販売開始し、2017年にハードの生産を終了したWii U。当初はWiiの後継機として鼻息が荒かったものの、蓋を開けたら大コケの大赤字(赤字と言われたゲームキューブより本体の出荷台数が少なかったし、大コケの印象のあるバーチャルボーイより大ヤケドだったという話もある)。思っていた以上の戦果を挙げられず、100万本以上のソフトは出たものの、早々に終了となり、ハードの終了と同じ年に今に続くNintendo Switchに続き、こちらは大ヒットを遂げるのでした。ひとえにシンプル路線でウケたWiiの設計思想を捨ててしまったことが大きな要因じゃないかと思うのですが、後方互換にかまけてソフト開発をしっかりやらなかった(ローンチタイトルの後に半年開いた)のが致命傷だったのではないかと思える部分もありますね。
そんな死んだハード扱いされるWii Uが、ひっそりと生きていたという話が出てきました。
それは、エクシングが展開していた「JOYSOUND FESTA」というもの。エクシングが扱っているJOY SOUNDのサービスなんですね。
この「JOYSOUND FESTA」、一般販売はもちろんのこと、カラオケボックスにも展開していなかったもので、主にホテル・旅館などの宴会場や老人ホームなどの福祉施設(高齢者市場)向けのものでした。こちらは2013年に展開され、現在はタブレット端末に置き換えられた「JOYSOUND FESTA 2」に転換したため、2019年に販売終了となったそうです。出てきた時には転生しただの再就職先が見付かっただの言われていましたけど、冷静に考えれば、既に展開されていたので、その表現は間違っているんじゃないかと思うのですが・・・。しかし、Wii U生産終了の数年後まで展開があったというのには驚いた。その点でいえば、再就職先は完全否定できないんですけど、ちょっと引っ掛かるなぁ・・・。
ちなみに、「JOYSOUND FESTA」の値段は、コマンダ部分のみでも128万円するのだそうな。ちょっと「ソフトベンダーTAKERU」の赤字を取り返すからってぼったくり過ぎないか?<一体いつの時代の話をしてるんだよ!
ところで、何でWii Uが採用されたのかというと、エクシングがWii U向けにソフトを作っていたので、その応用で展開したとのことらしい。実はゲーム機としての機能は備わっていない(ただしストアへのアクセスやダウンロードコンテンツはプレイ可能)ものの、Wiiリモコンを利用することが可能で、マイク片手にレクリエーション(「健康王国」というソフトが内蔵されている)できるようになっているとのことだそうな。そのソフトそのものは、来年6月末でサービス終了になってしまうのですが、こちらに内蔵されているソフトは継続して利用可能なので、場所は限定されるものの、見付けたらまだまだ楽しめるようです。
今後サポート体制も切れていくと思うので、アフターサービスが利く10年先(2032年頃)までは現役でいられるとは思いますけど、最近はサイクルが早い部分もあるので、早々と姿を消すかもしれません。置かれている場所もかなり限定的なので・・・。