2019年04月11日

春の新アニメ2019 その5 この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

春の新アニメ2019、5回目は18禁のPCゲームが大元で、後にコンシューマーにも移植され、2017年にはリメイク版がっ登場したゲーム作品が原作の「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」です。
実は、18禁のPCゲーム時代に、アダルトアニメとして作成された経緯があるものの、原作の内容とはかなりかけ離れたお粗末なデキと言われています。まぁ、ただのエロアニメという見られ方だったんでしょうね。
それから約20年が経過し、原作を取り巻く環境も変わった中、ゲームのリメイクに続き、アニメ化(リメイクというのは、さすがにおこがましいか(苦笑))が決まりました。ともすれば、結構複雑な作品なのに、全ルートを放送するというのですから、どうなることやら・・・。


あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。


主人公は、母親を幼い頃に亡くし、父親も2ヶ月前に起こった謎の事故で亡くなってしまう。
義理の母はいるものの、事実上天涯孤独の身となった主人公は何をすべきかわからないまま活力も失った中で迎える学生生活最後の夏休み、謎の小包が彼の下に届く

そこには、亡くなったはずの父から送られたもので、最初は「並列世界構成原理」と書かれた論文、次に宝玉と呼ばれる謎のものだった。そして、一緒に入っていた手紙には、夜10時に開発が行われようとしている岬に来るように促していた

約束の時間に彼が来ると、裸の少女と出会う。しかしその少女はすぐに消えてしまい、しばらくすると謎の地震が起こり、主人公は同じではあるものの何かが違う、まるで別の世界と思しきところに飛ばされてしまうのだった。



というふう。


主人公は両親を亡くしたとはいえ、あらすじにあるように活力を失ってるようには思えないほど、無邪気なのよね(苦笑)。常勤校医の先生のパンツが見えたとはしゃぎ、転校生が来たとなればパンツ一丁で現れるし・・・(汗)。
しかし、作品そのものは結構ハードで、骨太なSF作品だと思います。難解な言葉や出来事が出てくるのは仕方ないので、そのあたりは今後じっくり描かれると思います(この作品は2クールの予定らしい)。
ちなみに、原作が1990年代という古い作品ということもあって、キャストコメントで知ったのですが、携帯電話や「ヤバイ」のような『現代語』は一切登場しないとのこと。このジェネレーションギャップ的な部分を楽しんで見てみるのもいいかもしれませんね。


放送局・放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。


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Posted by alexey_calvanov at 23:14Comments(0)

2016年03月02日

古参のPCゲームメーカーがまた一つ消えてしまうかもしれない

1990年代のPCゲームを知っている人およびその歴史を語るうえで外せないメーカーの一つとして挙げられるエルフ。かつては「東のエルフ、西のアリス(アリスソフト)」と言われたほど隆盛を極めていたのですけれども、今年の3月末をもって公式サイトが閉鎖されるそうです。メーカーそのものが継続になるかどうかは今のところ未定です。


エルフは1989年に設立(作品はその前年から発売されていた)。他メーカーから独立したスタッフが結集して立ち上げられたもので、シナリオライター・ゲームデザイナーだった蛭田昌人さんが中心となって進められていきました
主な作品を挙げるだけでも結構あり、ドラゴンナイトシリーズ・「野々村病院の人々」・同級生シリーズ・下級生シリーズ・河原崎家の一族シリーズ・「遺作」・「臭作」・「鬼作」・「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」など数多くの作品を残しました中にはコンシューマーに移植された作品もあり、エルフ直々に移植を行った作品もあります。

しかし、蛭田昌人さんが社長を引退した2000年代から徐々に会社が斜陽化していきます。特に2005年以降はスタッフの退職や過去の作品の譲渡(主にDMM.com。「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」はコンシューマー作品としてMAGES.(5pb.Games)に譲渡されている)、新ブランドを立ち上げてもすぐに解散などが重なって、ますます斜陽化が進みました。そして2014年に事実上のゲームの開発部門だったシルキーズが解散され、その翌年をもってゲーム開発も終了し、過去の資産を切り売りする状況になっていました。


メーカーそのものはどうなるかわからないので何とも言えないですが、事実上ゲームメーカーとしての活動は終了ということを意味するのではないかと思います。そう思うと、一つの時代が終わったという言葉がしっくりきます。ただ、ここ数年は活動が表立っていなかったというのもあって、実質終わっていたとも取れるでしょう。それだけゲーム業界も厳しくなってきているのだなと。
でも、これだけ厳しいPCゲーム業界の中で四半世紀以上生き残ってきたという事実は変わらないし、その中で数多くのヒット作を生み出したことも、時代が今とは違うとはいえすごいことには変わりありませんエルフが今後無くなったとしても、ダウンロード販売で遊べますので、過去の名作を遊ぶ機会は失われないと思います。今でも十分に遊べる作品ばかりなので、時間があれば是非に。


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Posted by alexey_calvanov at 23:55Comments(0)TrackBack(0)