さて、今回記念する1回目は、KADOKAWAが運営する投稿小説サイトである「カクヨム」が原作で、後に同社が主催する電撃の新文庫のコンテストで大賞を受賞し、同レーベルから刊行された「ある魔女が死ぬまで」です。最近になって、CMが打たれていたので、どんな作品なのかは気になっていたんですね。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公は、17歳の誕生日を迎えたばかりの少女で、七賢人と呼ばれる師匠の下で厳しい修業を積んで、街の人達から有名になるほどの魔法使いになった。
その17歳の誕生日を迎えた日に、師匠に祝福の言葉の代わりにもらった一言が、「お前は1年後に死ぬよ」というものだった。彼女には18歳を迎えた途端に急速な老化を起こす呪いが掛けられており、少なくとも1ヶ月以内に死んでしまうのだという。それを回避するためには、手にした者に不死をもたらす「命の種」を生み出すこと。それには人々のうれし涙が必要になる。しかも1000人分だ。
1年で1000人分のうれし涙を集めなければならないという無茶をこなさなければならない中で、彼女は様々な出会いを繰り広げることとなる。
というふう。
初回は、主人公が唐突に死ぬことを告げられて、何かの冗談だろと師匠にツッコミを入れるも、マジだよという趣旨の文言を師匠に突き付けられ、途方に暮れるという流れでしたね(笑)。流れ的にはコメディチックでも、内容は結構ハードでシリアス。重い内容なのに、ここまでカラッとしたものにするとは、なかなかやるわ。
そんな初回では、ミッションであるうれし涙集めも展開されており、こちらは切ない雰囲気を漂わせながらも、最後はすっきりとして爽快な仕上がりになっていました。お涙頂戴とも言えますが(苦笑)。それでいて、師匠から混ざり気があるというダメ出しを食らうというオチ付き(爆)。ただ、こうやって集めるんだねという流れはわかったのは収穫ですね。これはホントに難儀しそうだというのもわかるいい展開です。しかも夏休み最終日まで宿題を放っておくような女の子にやらせようだなんて(ギャハ)。
総じて、非常によくできた作品で、掴みもOK。ここで出オチさえならなければ、かなりいいクオリティの作品として、今期トップクラスになってくれると思います。それだけいいですよ。オススメです。
放送局。放送時間の詳細は、「続きを読む」にて。

