今日(9/26)現在、J3で15位に付けているカマタマーレ讃岐。香川県にあるサッカーチームなのですが、ホームスタジアムは、県庁所在地である高松市ではなく、丸亀市にあるPikaraスタジアム(香川県立丸亀競技場)で開催しています。
讃岐のメインスタジアムがPikaraスタジアムになったのは、J参入のためと言ってもいいでしょう。ガイナーレ鳥取との入れ替え戦に勝って得たJ2参入の際、今までメインで利用していたスタジアムがNGになってしまったため、準本拠地になっていたPikaraスタジアムをメインに据えたのです。
じゃあ、地域リーグやJFL時代は、どこでやっていたのかというと、ちゃんと(と言うのもおかしいが)高松市内にあるスタジアムで行っていたのです。その一つが、屋島レグザムフィールド(高松市立屋島陸上競技場)です。ここをメインに据えていたのです。
ところが、先程も書いた通り、J基準に満たしていないことから、丸亀に移り、以降は讃岐の練習場として使われることはあったものの、試合は開催されませんでした。実は、J2やJ1ライセンスではNGなものの、J3ライセンスならOKというスタジアムでもあります。
讃岐は2019年からJ3で戦っています。しかしながら、ライセンスの関係上、丸亀で開催していました。
それだけではありません。屋島レグザムフィールドは、近隣に居住地があることから騒音問題がネックになっており、なかなか開催に漕ぎ着けられなかったのでしょう。これまた実は・・・の話なんですが、屋島レグザムフィールドは改修工事を行っており、その際J2規格のスタジアムにする予定でした。ところが、先述の騒音問題や敷地の狭さ、さらにサッカーありきの改修に高松市が難色を示し、結果ご破算となってしまったのです(ただし、将来的にJ2規格にできるように配慮するとのこと)。
ちなみに、Pikaraスタジアムができた理由も屋島レグザムフィールドが関係しており、屋島レグザムフィールドが日本陸上連盟が認めた第2種の規格から第3種に落ちてしまったことから、第2種以上のスタジアムが欲しいという要請が出たため、Pikaraスタジアム着工に至ったというわけです。
ただ、屋島レグザムフィールドは、アクセス面では良好で、ことでん(志度線)の琴電屋島駅ないしは潟元駅から徒歩2分、JR(高徳線)屋島駅からでも徒歩10分とJR(土讃線)金蔵寺駅から徒歩20分・JR(予讃線)丸亀駅からコミュニティバスないしはシャトルバスで15~20分ということを考えても、非常に便利ではあります。
正直なところ、平均観客動員数が2000人程度ということを考えれば、デカ過ぎてスカスカに見えてしまうPikaraスタジアムよりも屋島レグザムフィールドの方が見栄えはいいと思います。ただ、スタジアムの設計を屋島レグザムフィールドの公式サイトやJリーグチケットの席表を見てみると、かなり狭いなぁと思わせるものに。騒音問題で鳴り物はNG、恐らく大旗を振るのも難しい状況になるのではと考えられます。このあたりがクリアできないと、不定期開催さえも難しい(つまり今回限りになる)でしょうでしょうね・・・。
ちなみに、今回屋島レグザムフィールドで開催されるのは、10/6の第31節、奇しくも相手は、J2・J3の分岐点になった入れ替え戦を戦った鳥取です。過去の遺恨もあるので、燃える試合にはなるのでしょうけど、そんな試合が屋島レグザムフィールドなのは、もったいないというのか、何ともはや・・・。