2021年12月31日

誰も行かなさそうなところに行く旅 1日目 前編

先日、中央本線と飯田線を使った大回りの旅に行った次の日に、「ずらし旅」ならぬ「誰も行かなさそうなところに行く旅」を試みました
結果的には、密になる事態はほとんどなく、概ね成功だったかなと思っております。コロナ禍の旅に行きたいけど・・・と思っている人達に、こんな旅もあるよとご提案できればと思っております。


今回行ったところは、新宮から吉野を経て奈良に。奈良といっても、大和八木(橿原市)に行くのが目的なんですけどね。今回は、その目的地に向けての『ジャブ』です(ニヤニヤ)。・・・まぁ、『ジャブ』と言いながらもアッパーカットを繰り出していると言われてもおかしくない内容です(ギャハ)。


旅の始まりは名古屋。最寄駅から名駅こと名古屋駅まで向かい、私はあまり乗ったことのない関西本線で、亀山までここまでは電化されているんですね。もっとも、三重県(特に最初の目的地である新宮など)に向かう場合、JRなら快速みえや特急南紀といったディーゼル車に乗るわけですが。

亀山で乗り換えとなったのですけど、なぜか遅れの発生していた亀山行き列車トランジットもギリギリになりながらも、次の伊勢市行きが待ってくれたので、そこまで全力疾走しなくてもよかったとも(苦笑)。なお、この先から非電化路線になっており、そこを走る列車もディーゼル車になります(いわゆるキハと呼ばれる列車)。


SHV47_1978亀山からおよそ50分。最初の目的地の新宮・・・ではなく、松阪に到着しました。松阪に行くなら、JRよりも近鉄で行った方が遥かに速くて便利なんですわ(苦笑)。なお、何で松阪なのは、後で話すことにします。


松阪といったら、牛とお茶。牛は有名なんだけど、お茶はあまり知られていないのよね。ちなみに、お茶は緑茶だけでなく紅茶もここで作っているんですよ。



SHV47_1979そして、松阪駅前にある鈴のモニュメント。これがあるのは、国学者の本居宣長の出身地だったから。

本居宣長は日本史を習った人なら知っている方も多いと思いますが、古事記の編纂をされた方です。生涯松阪で過ごされた人でも知られ、親が商人になるように外に出しても、書物を読むばかりで松阪に返されたというエピソードもあるそうな。
そんな本居宣長の好きなものが、鈴の音色。自分の書斎にあたる部屋に鈴をぶら下げ、気を落ち着かせたい時に、それを引っ張って鳴らすことで、心を癒したのだそうな。



SHV47_1981ここで待った時間は、実に1時間50分。もう2時間にならんとする勢いです。
実は、もう少し先にある多気で乗り換えてもよかったのですけど、そこでも1時間半ほど待たされるので、それだったら・・・と思って松坂で寄り道をすることにしたのです。

せっかく寄り道するのなら・・・と思って、今回乗ってみたかった名松線に乗ることにしました。そう、超ド級のローカル線JR東海が管轄していなければ、即刻廃線になってもおかしくない利用客数の非常に少ない路線です。



SHV47_1982こちらが、その名松線をひた走る列車。当然というべきか、1両のみのワンマンカー。キハ11と言われるもので、写真の車両は1999年から運行しています。
現在東海地区で運行しているのは、この名松線とJR東海の子会社である東海交通事業が運営する城北線のみ。恐らく城北線は国鉄時代の借金が完済されたら電化は間違いないと思うので、そうなると名松線が最後の路線になるでしょう。その名松線もいつまで残るのかわからないので、城北線の電化が先か廃線で廃車(ないしは譲渡)になるのが先かになりそう・・・。かつ20年以上経ってもいるので、いつ置き換わってもおかしくないのよね。



SHV47_1983車内はこんな感じ。
定員はウィキ情報によると110名(席数は46席)で、ボックスシートとロングシートの混在になっています。
こんな車両ですけど、車いすスペースやトイレ完備のバリアフリー車両なんですよ(でも段差があるので、そこは改善してほしいけど、ディーゼル車なので何ともはや)。



SHV47_1984そんな車内では、車内感染防止の啓発ポスターが貼られてました・・・けど、そんなに乗らないのだから、マスクは外してもええんやないかという甘えが出てしまいそう(苦笑)。
・・・いや、こんなところだからこそ、気を抜いてはいけないという戒めなのだな。そう思おう。



午前9時38分、定刻通り伊勢奥津行きの列車が発車しました。乗っていたのは8人ほどだったように思う。『その筋』と思しき人たちは、5人くらいなので、普段はかなり乗車数が少ないのだなと推測
次回は、その名松線の一部始終を語れればと思います。ええ、初っ端からぶっ放してくれました(苦笑)。


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Posted by alexey_calvanov at 21:43Comments(0)