愛知県碧南市にある小笠原製粉から発売されている「キリンラーメン」。特に西三河地方ではよく知られた即席ラーメンで、シニア世代には懐かしいという声もよく挙がっています。
「キリンラーメン」は1965年に製造開始され、小麦・大豆(豆乳)・米(米粉)を使って作られています(現在は地元産)。名前の『キリン』はキリンの首のように末永く、そしてキリンのように親しみやすくという願いを込めているのだそうな。
発売当初は、人気を博していたものの、流通網の発達や徐々に大手の商品などが進出し、売れ行きが低下。1998年に生産休止となりました。
ところが、再度発売してほしいという要望が相次ぎ、2003年から数回ごとに復活を果たしながらも好評を維持したため、2011年に再販となります。そして、発売から53年経った今年、名前を変えるという決断に至ったのです。
名前を変える理由は、『大人の事情』・『諸般の事情』というふうでしか伝えられてはいないものの、ネット上では「(飲料メーカーの)キリン(グループ)に訴えられた」・「キリンラーメンと言っているにもかかわらず、原材料にキリンが入ってなかったから」などの憶測が出てきていました。そのため、名前を変える理由をエンタメサイトの「ねとらぼ」が調査をしたところ、小笠原製粉側は「ブランド力の強化」という体でお茶を濁していたものの、訴えたとされるキリン(グループ)は「小笠原製粉と係争中」と、同社を訴えていたことを認めています。
で、新しい名称をどうするのかですが、実は公募で決めようというふうに動いています。
今回新名称を募集するのは、「キリンラーメン」シリーズ一式(即席めん・乾麺・菓子等)になり、『キリン』(きりんのようなひらがな、麒麟のような漢字も不可)で無ければ、何でもOKらしいです。なお、未発表で著作権に触れなければ、2点まで出すことが可能になっています。
応募方法は、郵送(はがきなど)・メール・公式サイトの投稿フォームで対応しているということなので、6/17までに間に合えば、大丈夫ってことなんですね。
今や全国にファンがいて、コラボ商品も多数展開されている「キリンラーメン」。名前は変われど味は変わらないと思うので、変わった後も人気シリーズであってほしいですね。