2/16に行われた男子ボブスレーで、3大会ぶりにジャマイカが帰ってきました。今回は4人乗りではなく。より出場権の得やすい2人乗りに絞って出場しました。
しかし、彼らがコースの上に立つまでは、様々な紆余曲折がありました。
まず、出場権は得られたのに資金が全くなかった。ジャマイカのボブスレー協会は彼らへの資金がないということで出資できなかったのです。そこで、クラウドファンディングによる募金活動を行い目標額を達成。それに加え、ジャマイカのオリンピック委員会とソチオリンピックの実行委員会からの援助で無事ソチオリンピックへ出場できるようになったのです。
ところが、今度は乗るそりなどの道具一式が天候不順などでソチに届くのが遅れるというハプニングにも見舞われました。結局これが響いて最初の公式練習を行えないという不運にも見舞われたものの、決して腐らず、持ち前のラテン思考で乗り切っていったのです。
競技に関しては、2/16に行われた2人乗りの1・2回目では最下位。翌日に行われた3回目でも最下位が確定し、4回目への試技には至れませんでした。それでも彼らに送られた声援は地元ロシアへのそれにも負けないものになっており、ウィンストン・ワッツ選手(一度引退したものの、ボススレーへの情熱を捨て切れず、失職を機に復帰した苦労人)も「首位でも最下位でも、ここにいられることがうれしい」と語るなど、謙虚な姿勢を見せていましたね。まさに彼こそオリンピックのスポーツ選手らしいと言ってもいいでしょう。次の韓国・平昌(ピョンチャン)では50歳になっているそうですけど、是非とも後進のためにも行けるところまで行ってほしいものです。
ところで、ジャマイカ選手を応援する専用の応援歌がYouTubeで公開されていました。♪The Bobsled songと命名されたその歌は、ジャマイカらしくレゲエ調で、1980年代のドット絵で描かれたアニメーションを主体にソチオリンピックでのコースを滑るというプロモVになっています。しかも、歌詞はコースの特徴に合わせているんですね。
この曲はダウンロードも可能。歌詞もあるので、いつでも歌えるという代物になっています。なかなかいい曲ですよ。
クール・ランニング
ジャマイカのボブスレーチームを語る上では絶対の外せないのがこの作品。1993年のアメリカ映画ですが、今見ても傑作です。愛称のクール・ランニングもこの映画から採られています。
1988年のカルガリーオリンピック出場までの出来事をベースにしたものになっています。

