今回は現在テレビ東京系で放送されているドラマ「ノーコン・キッド ~ぼくらのゲーム史~」の紹介です。
この作品は、主人公が歩んだ半生をゲームの移り変わりと共に描いたもので、実際に当時のゲームが登場しているのがポイントですね(一部にはそのゲームを作ったクリエイターがカメオ出演している)。
主要人物の3人は、15歳~45歳までの間を演じているのですが、かなり無茶しているなと(苦笑)。しかし、それがあまり違和感を感じないのが不思議なんですね。どうも監督はそれを意図してやってるわけですが。
見てて一番感じるのは、当時の作品から醸し出すノスタルジアですね。そしてその作品から出てくるあるあるネタ(みんなで攻略したなとかこの都市伝説やウソ技信じてたなとか)。それを見ているだけでお涙ちょうだい作品になってしまってますね、いい意味で。当時を知らない人にはものすごくびっくりするでしょうが。
そして当時の慣習や風俗もよくわかる。一部時代考証を無視してステロタイプ(モノラル視点)的な描かれ方をしていますけれども、当時の雰囲気は十二分によくわかる。特に流行に流される主人公と当時の最先端ファッションやカルチャーを見事に着こなす・聞きこなすヒロインを見ているとよくわかります。一方で、もう一人の主要人物の木戸君は全くブレてないですけど(爆)。
この過去と現在を行き来することで、主要人物のナウ&ゼン(今とあの時)がよくわかるわけで、ある種華々しい2人に対し、主人公の凡人な姿(ともすれば人生に疲れてるとも見える姿は潰れてしまった実家のゲーセンみたいとも言える)は時代の流れの速さと無残さをひしひしと感じられます。
ゲーム好きな人から言わせれば、実に素晴らしい作品で、先日放送された第5話は、まさにゲームの作品内容と主要人物達の『リアルライフ』を上手いことトレースさせた秀作ですね。来年2月にDVDないしはBlu-ray BOXになりますので、ゲームフリークは是非に。そうじゃない人でもその作品から醸し出すノスタルジアと熱気を感じてほしいものです。
放送時間などの詳細は「続きを読む」にて。
ノーコン・キッド ~ぼくらのゲーム史~
Blu-ray・DVD
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