その昔、高橋名人こと高橋利幸さんが「ゲームは1日1時間」と述べていました。しかもゲームメーカーの社員がそんな発言をするもんですから、何事ぞと当時は言われたそうです。結果、日本におけるテレビゲームはサブカルチャーの一端を担い、いわゆる洋ゲーがメインになってきた今でも日本のゲームは一定の評価を得ています。
さて、そんな中で中国では、政府が18歳未満の子供に対して、平日のオンラインゲームの利用制限を打ち出し、その制限時間を90分までと定めました。なお、休日の場合は3時間までと定められました。
さらに22時~翌8時まではゲーム禁止(ログイン不可)・アカウント開設の際には実名登録必須・課金は400元(約6300円)/月まで(18歳未満に対する企業向けの対応という名のお達し)という規制も併せて設けられました。
この手の規制は、カリスマのある人が言うから効果があるわけで、政府の人間が言ってしまっては、反発を招きかねないなと。ただ政府が本腰を入れてきたということは、それだけゲーム障害と言われるゲームのし過ぎによる日常生活の困難さが顕著になってきたとも取れるわけです。そんな人達が増えてしまったら、中国という国家が回らなくなってしまう。それを恐れての措置なんでしょうね。そう考えると仕方のない措置なんでしょうけど、きちんとやっていた人にとっては、何と窮屈な・・・と思われるでしょうね。
ゆえに、これらの措置は親の名義にしてしまえば一挙解決となるから、規制は困難だろうという見方が大半を占めています。昔の日本で起こったことが、オンラインゲームとはいえ中国でも起こるとは・・・。そういえば、韓国でもPC房(バン)に引きこもったプレイヤーが何十時間もプレーしていたため、最後には死んでしまうという事件が頻発していたなぁ。この時もIDカードの登録義務化で抑えたんだったっけか?
いずれにしても、国に規制を設けられるようでは、ゲームが文化として発展していくのは難しいでしょう。特に中国は社会主義国。国によって都合が悪くなったら、規制で今は済んでいますが、禁止の方向に傾きかねません。1億7000万人いるとされる若年層のインターネット利用者の未来のために、表向きでもいいので、今回の規制は飲んだ方が身のためなんじゃないかなと思います。