2017年11月27日

昔のPC遊べます(ただし条件付)

Windowsが隆盛を極める前、つまりはPC8801・PC9801をはじめとするFM TOWNSやX68000など複数のPCが争っていた頃の時代のゲームは、20年くらい前までは中古屋でも当たり前のように置いてありましたけど、時代が流れるに従い、それらも中古屋(しかもアキバのようなその手のジャンルが置いてありそうな店)でも見られなくなってきました。それは全年齢でも18禁でもです。だって、下手したらWindows初期(3.1もそうだけど、95の時代)のソフトも見かけなくなってきたし・・・。


そんな中で、NPO法人であるゲーム保存協会が、シャープのMZシリーズや富士通のFMシリーズなど、70~90年代の家庭用コンピューターで動くゲームを一般公開する事業「ゲーム・アーカイブ」を行うことを発表しました。
一般公開と銘打っているとはいえども、閲覧(つまりはプレイ)するためには、諸条件をクリアしなければなりません
まず、脆弱なハードとソフトを介しての閲覧になるので、ゲーム保存協会へのサポーター登録を行わなければならない点が挙げられます。可能な限りということですが、個人1口3000円、団体1口1万円の年会費を払わないといけないわけで、実質維持費と考えていいでしょう。また利用予約時には資料を指定し、かつ閲覧理由の明示が必要とのことです。具体的には、『論文や記事を執筆するための調査』とか『研究資料作成用』などでしょう。単純に『遊びたい』はダメなんでしょうね。そうなると、懐かしさでプレイしたいという目的の人達への門戸を閉じてしまうんですよねぇ・・・。脆弱なものだから仕方ないとはいえ、家庭用ゲーム機ではあまり言われないことだから、まず不思議に思われるでしょう。


元々資料に乏しい(国会図書館にもない資料が眠っているとのこと)、環境が脆弱、壊れた際の修復も困難ということからの措置。それでもより多くの人達へ門戸を開くというアーカイブ事業とは、現状の条件では矛盾しているわけですよ。
だからこそ、現在MSXを中心に行われている「プロジェクトEGG」や「Yahoo! ゲームプラス」には頑張ってほしいんですね。現行のPCで遊べるようにするないしは家庭用ゲームで遊べるようにするということは、同時にPCゲームのアーカイブにも繋がると思うんですわ。


現行のシステムを批判するつもりはないのですが、もっと敷居を低くしなければ、せっかくの事業も絵に描いた餅になってしまうのではないかと懸念しています。


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Posted by alexey_calvanov at 23:45Comments(0)