ちなみに、私のような人だと、流星野郎こと相原誠吾さんを思い浮かべますね。元アトラスの社員の方で広報としてラジオ番組を持っていた人でもあります。しゃべりの上手い人ですよ。またあの人のラジオを聞きたいものです(感嘆)。
で、そのアトラスをブランド化したのが、インデックスという会社。
1995年に設立され、インターネットやケータイのコンテンツ事業が主な会社でした。しかし、2002年にタカラ(現タカラ・トミー)と共同で開発した「バウリンガル」で一躍寵児となり、次々と企業の資本参加や子会社化を図っていき、その流れの中で2006年にアトラスを子会社化していったのでした。
しかし、メインバンク(資本提携)だった日本振興銀行の破たんによって経営が大きく悪化。今月には循環取引による粉飾決算により強制捜査が入ったことで経営破綻に追い込まれました。このことで、アトラスというブランドが最悪の場合消滅に至るのではないかという事態を憂慮したユーザーがネットおよびツイッター上で大騒ぎしたようです。タイミングの悪いことに、新作「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」が発売したこともあって、気をもんでいたユーザーも多かったのでしょう。
それを察知してか、マスコットキャラのクマがアツいメッセージを残してくれました。以下原文ママ。
「クマたちこれからもみんなにおもしろいゲーム届けられるようにがんばるクマ。信じてついてきて欲しいクマ。アトラスは永久に不滅クマ!」
・・・素晴らしい!広報の鏡だよ、クマ(笑)。こういう人がいてくれる限り、アトラスというブランドは残り続けてくれるだろうと確信しています。
そしてどうしても残ってほしい理由、それはコアユーザー向けの受け皿としてなんですね。
確かにゲームは軟化し、万人にウケるようになってきているものの、その中にエッジの利いた会社が無くなってしまえば、ゲーム業界の今後の発展が大きく望めないものになってしまうでしょう。無料ゲームが幅を利かせている今現在はその軟化の真骨頂だとも感じているので、そればかりになってしまえば、ゲームは買うものという常識も崩れてしまうでしょう。難しくてもカネを払ってもやりたい・・・そういう価値をアトラスは作ってくれていると思います。そんな企業が潰れてしまうのは非常に忍びないです。
なお、「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」以外にも、7月に発売予定の「ドラゴンズクラウン」も予定通り発売されるとのことだそうです。他社への事業譲渡も考慮しているとのことなので、しばらくは我慢の時だと言えますね。


