ところが、本来ならサブチャンネルになるはずだった20:45を過ぎても総合テレビのメインチャンネルでの放送となり、Eテレにスライドする時間になってもそのまま。結果的に21:09まで総合テレビで放送し、サブチャンネルに移ることなくEテレでの放送にスライドしたのです。これに伴い、20:45に放送する予定だった各放送局のニュース(いわゆるローカルニュース)が21:09~21:24に、「ニュースウォッチ9」は21:24~22:24に放送となりました。
異例の対応になった原因は、ジャンプのスケジュールが延び、4番手の小林陵侑選手の滑走時間が21時頃にずれ込んだためなのでしょうけど、2/11に放送されたスノーボード男子ハーフパイプ決勝で平野歩夢選手の3回目の滑走が丁度サブチャンネルに移行するタイミングだったことで視聴者が見逃す事態が続出したため、多くの苦情が出たことも要因に考えられます。
傍から見れば、NHKの粋な対応のように思われますが、個人的な見方をすれば、せっかくのデジタル放送を上手く生かしていないなとも。
デジタル放送はマルチチャンネルによる展開ができるのがウリになっていました。今回のように定時性のある番組を放送したい時にサブチャンネルに移行することでスムーズな移行ができるようにもなっていました。本来なら高校野球も大相撲の中継もEテレやNHK-BS1で放送しなくとも、総合テレビのメインチャンネルとサブチャンネルを生かして中継すればいいはずなのですけど、画質の問題と長年の視聴者の習慣というのがそれを上手くさせないのでしょうね。
いい加減デジタル放送になって10年以上経ったのですから、視聴者もメインチャンネルとサブチャンネルの移行に慣れましょうよ・・・。テレビによってはスイッチ一つで自動移行できる機能を持ってるのもありますし。

