サークルKおよびサンクスは共に1980年に1号店をオープン。このうち、サークルKはユニーがアメリカにあるサークルKとのライセンス契約を結び、後に日本での商号・商標を取得しています。
サンクスは総合ストアであった長崎屋を母体にして、1号店のあった宮城県に本社を構え、全国の有力な企業とフランチャイズ契約を結んでいったものの、経営母体があまり強くなく、長崎屋から総合商社の小野グループを経て、1998年にユニーとサークルKに譲渡されます。これ以降、業務提携から合併に舵が進み、2004年にサークルKサンクスになったのです。
しかし、一本化に難航し、結局サークルKとサンクスが並立したまま他のコンビニと戦い抜いたため上手くいかず、親会社のユニーの不振もあって、伊藤忠商事が同じ取引先だったファミリーマートとの合弁を推したため、2014年に親会社のユニー共々ファミリーマートの傘下に入ることになりました。
ファミリーマートは、バラバラに展開していたサークルKとサンクスのブランドをファミリーマートに統一することを発表し、3年(2019年2月)のうちに終えるとされていました。ところが、ファミリーマートに転換した旧サークルKサンクスの店舗の売り上げが好調だったとことから、前倒しを決定。今年の夏までとしていたところ、様々な事情で今月末までに延期となりました。
私の近所のサークルKサンクスは、今年の夏までの間にファミリーマートに変わっていたので、まだ残っていたのかと。もっと感慨深いものになるのかなと思っていたんですけど、既にサークルKサンクスの商品は姿を消し、全てファミリーマートの商品に転換済なので、あまり感慨深さが沸かなかったんですね・・・。
それでも一時代を築いたコンビニ、さらに東海地方が本部だったコンビニということで、思い入れの深い方もいらっしゃったことでしょう。かくいう私も、初めてのコンビニはサークルKでした。商店街の角にあったコンビニで、足掛け四半世紀やっていたかと(ただし、既に閉店)。
親会社のユニーは、ファミリーマートの運営が強まり、さらにドン・キホーテの影響も受けることになりました。東京色の強くなったユニーは、名古屋で生き残れるのでしょうか。その試金石は、もしかしたらファミリーマートにあるのかもしれません。

