広島東洋カープと千葉ロッテマリーンズに所属していたジェイ・ジャクソン(ジェイ・ランディ・ジャクソン・ジュニア)元選手が、大麻取締法違反(所持)で今日(7/10)逮捕されました。
ジャクソン容疑者は、2008年にドラフト指名されたものの、2009年~2014年までは下積み時代を過ごし、2015年にやっと大リーグの舞台に立ちました。
2015年に広島が獲得し、2016年~2018年までセットアッパーなどで活躍。広島の25年ぶりの優勝に貢献しました。
その後、一旦大リーグに復帰したものの、すぐにマイナー行きを宣告されることになりましたが、2019年オフシーズンにロッテとの契約に同意し、今年は7試合1セーブ3ホールドを挙げています。
しかし、7/7から体調不良を訴え、翌日に登録抹消。同じ日に自主退団を申し出て、球団から了承され、7/9には自由契約になっていました。この時には、奥さんとの離婚問題が取り沙汰されており、子供の親権が絡んでいるので、そのことでプレイに集中できなかったんじゃないかというふうに思われていました。その矢先に出たこの報道。広島時代のファンからもロッテのファンからも遺憾だという声が漏れていました。
この一件で、球団は謝罪をしたばかりか、日本人向けの反社会的行為の講座に外国人を通訳付で受けさせるのは、完全に理解できなかったのではないか、外国人だけで専門の講座を受けさせるべきではなかったかと反省の弁を述べていました。
実は、ロッテは当時所属していたヤマイコ・ナバーロ元選手が銃刀法違反(実包(銃弾)所持)で逮捕された経歴があり、当時のフロントが処分を受けていたからです。また同じ過ちを繰り返してしまったことになり、今回のようなコメントが出たのかもしれません。
もちろん、繰り返すことはよくないのでしょうが、日本と外国で銃弾の取り扱いも薬物の取り扱いも違っているので、そのあたりの違いというのをしっかりと教えることをやるべきなんだろうなと思います。ただ、最後は本人のやる気なので、球団をこれ以上責めるのは、酷だなとも。
一方、ジャクソン容疑者は、日本で麻薬(大麻)は違法である認識をきちんと持っていたのかが気掛かりです。奥さんは日本人とのことなので、そのあたりの話はわかっていたのではないかなと。ただ、離婚と子供の親権問題で追い込まれていたとすれば、その寂しさを紛らわすために薬物に溺れたとも考えられます。そうなると、若干同情の余地はあるでしょう。それだからこそ、大麻を絶つ、少なくとも日本では違法である認識を持って挑むべきだったかなと。
外国人選手のケアは球団にとっても重要です。しかし一番は仲間内でフォローする関係を構築できるように、スタッフは気遣うべきではないのでしょうか。