これだけ遅くなったのは、前にも話した通りですけど、「ジャヒー様はくじけない!」の放送時期が8月になってからというのが最大の理由。そのため、今回見た作品のほとんどが4話ないしは5話にまで差し掛かった中での評価になります。なお、これ以外に「ラブライブ!スーパースター!!」が東京オリンピックの影響で3話までになっています。まぁ、あれはNHKでの放送が仇になったとしか(苦笑)。<じゃあ、何で春アニメの「不滅のあなたへ」は無影響なんだ。
・・・これも説明がしやすいんだけど、東京開催だったことが理由なんだろうな。これが海外、しかも時差の大きいところの開催(ぶっちゃけ、2016年のリオオリンピックとか)だったらこうもいかんだろう。
では、見ていきましょう。今期は小粒と不作な気配が漂う中での視聴となり、続編モノが強かったという印象です。
そんな中での今期のベストは、「小林さんちのメイドラゴンS」になってしまうのかな。
いわゆる続編モノの一つですが、続編モノだとわかりにくいような構成をしてくれました。初見の人でも登場人物が何者かを明確に示してくれているし、作品のテンポも悪くない。とっ散らかりも無いので、見ていて安心できる安定した作りを出してくれました。
例の事件の影響で甘めの見積もりを出しているんじゃないかと言われるかもしれませんけど、むしろ例の事件を迎えてなお、これだけのクオリティを出せるのですから、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の製作で経験と勘を積んできたからというのはあるのでしょうけど、京アニの底力を感じることができました。惜しむらくは新キャラの存在がまだまだ弱いかなと。そのあたりは、駄菓子屋のバイトを始めたので、これから発揮されるものと思います。
2番目は、「迷宮ブラックカンパニー」ですね。
セレブリティだったのが、異世界に行ったら社畜(ブラック企業の従業員)になってしまうという部分やそこからあくどい手段を使ってものし上がろうという成り上がりの面白さは群を抜いていると思います。調子に乗り過ぎて失敗するという点は、2話目以降は抑え目(そうしないと話が進まない(苦笑))ですけど、全く無くなったわけではなく、ホイホイ成功するよりも努力感は伝わってきますわね。なお、キャラが結構立っているのも特徴的。あのクセのある主人公を他のキャラはよくまとめてるわ(ニヤニヤ)。まぁ、食い物欲しさで付いてきているキャラもいるが(ギャハ)。
3番目は、「ラブライブ!スーパースター!!」。
ラブライブシリーズの中では一番アツい展開になっているのではないのでしょうか。これまでにない逆境の中でスクールアイドルを組織してコンテストで1位を目指すという(しかもトップグループが緊急参戦という超の付く逆境にもなる)中で、これまたキャラがアツい(爆)。中でも中国から来た、スクールアイドルにあこがれて、自らスクールアイドルを作ろうと動く子が一番アツいね。主人公も、どちらかというとアツい部類なんだろうけど、自信喪失している時に彼女に引っ張られて再び動き出そうとしているのですから、彼女の存在は大きい。しかし、これだけアツいキャラが序盤から出てきて、暑苦しくないのが不思議(笑)。実にNHKらしい作りとも言えるのですけど、もしかしたら熱血ロボットアニメと言っても誰も不思議がらない構成であることは事実です(爆)。元々ガンダムシリーズを手掛けてる製作会社だからね(ニヤニヤ)。
次点は、「ジャヒー様はくじけない!」でしょうか。
「白い砂のアクアトープ」や「ぼくたちのリメイク」と迷った中で、今回はこちらにしました。
ドタバタコメディ(シットコムというには舞台転換が過ぎるなぁ)としてよくできてはいる。キャラの個性は極めて強く、主人公の出自も悲惨になりそうな展開なのに、それをおくびにも出さない。いや、現実世界の厳しさに、そうも言ってられないのか(苦笑)。ただ、どうしても悲惨さがにじみ出てしまい、それを思うと素直に笑えない展開があるのも事実。そこを上手く解消できれば、もっと面白くなりそうなんだけど、穿(うが)ちな見方過ぎるのかねぇ・・・。
次回はワースト作品の紹介です。

