何かとお騒がせのJFLに所属の鈴鹿ポイントゲッターズ。八百長疑惑に元幹部の逮捕、そしてGM兼監督のパワハラと負の足跡が一気に放出された・・・と思ったでしょう、と誰かに言われたような気がする(汗)。
実は、J3ライセンス(百年構想クラブ)取得のために、鈴鹿市内に新スタジアムの建設が行われようとしてたのです。しかし、建設が発表された際には、一部の市民団体が反対・中止の意見を出していたのですけど、これに関しては、いつものことで流していた人も多かったかもしれません。
ところが今日、鈴鹿市の末松則子市長が鈴鹿の運営会社であるアンリミテッドに資金調達の見通しが立っておらず、市民との信頼関係の面から困難だということで、アンリミテッドに中止を要請したのです。この市長、元々はスタジアム建設には前向きだった人が、反対に回ったのですから、余程のことですよ・・・。
今回の件で、鈴鹿は鈴鹿市との関係で何とか建設に持ち込もうと思っていたのでしょうけど、鈴鹿市からもNOを突き付けられたことで、外堀を埋められてしまった格好になりました。もしかすると、鈴鹿市がスタジアム建設にNOを突き付けたことは、スタジアムができないという意味だけではなく、今後市民の支援を得にくくなることになり、サポーター数の減少やスポンサーの撤退、果ては経営が成り立たなくなる可能性もはらんでいるのではないかと思われます。
現状、三重県にはJリーグ参入を狙っているチームが3つあります。JFLに所属している鈴鹿とヴィアティン三重(桑名市・いなべ市など)、そして東海1部に所属するFC.ISE-SHIMA(伊勢市・志摩市・鳥羽市・松阪市など)です。3チームが3チームとも自分が・・・と息巻いているので、統合の動きも進んでいません。過去に三重と鈴鹿の合併話が出た時、鈴鹿が強引に進めたことが仇となり、ご破算になっています。ただ、今回鈴鹿が窮地に陥れば、三重が動く可能性もあります。三重県自身も具体的なコメントは無いものの、合併には反対していないようです。
財務状況が明るくならない限り、それ以前に株式譲渡とガバナンスが解決しない限り、鈴鹿は今後も厳しい運営になると思われます。ただ、健全な運営を行える人間が就任して、鈴鹿市の信頼を取り戻すことができれば、スタジアム建設にも再びGOサインが出るでしょう。
鈴鹿は誠意をもって改善を行うべきでしょう。それができなければ、チームの存廃まで考えないといけないでしょうね・・・。